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033 討伐だよん

本日2話目

移動方法?決まっているじゃん。

キングピッファローグシュの討伐のために、アルはこのアララン共和国ギルドマスターであるミランさんに其の生息場所まで案内をしてもらっていたのだが・・・・・。



「あのあたりのはずなんだけど・・・・何で手でつかまれているの」

「だって、背中に乗せようとしても落っこちるじゃん」


 現在、ミランは神龍帝の姿になっているアルの手に掴まれて案内をさせられていた。


 このギルドマスター、元冒険者ランクAで「大地の魔導士」という異名が付くぐらいなのに、人化を解いて神龍帝の姿となった自分の背中に乗れなかったじゃん。


 まあ、そもそも乗せたところで降りる時どうするかって話になるんだけどね。


 はた目から見たら、ドラゴンが人を攫っているような姿にしか見えないだろうなと思いつつも、その場所に着陸し、ミランさんをおろした。



 飛行魔法があるからそれで飛んで向かえばよかったのではということも考えたが、ミランさんはどうも土属性特化の様で使えなかったのである。


「というか、普通魔法使いでも飛べる魔法を持つのは少ないのよ」

「へー、そうなんだ」


 基本的なイメージとしては結構飛んでいそうなものだったけどな。



 とりあえず、キングピッファローグシュやらはどこだろうか?



「キングピッファローグシュは陸と海を住処にしているから、陸で見かけないとなると海の中ね・・・」

「海中か、それはまた厄介な」


 魚の尻尾を持っているらしく、海中でも自由自在に泳げるそうだ。それに、魔法も海の中では限られたものになるので難しい。


「陸上に上がってくればよかったけど・・・・この様子だと引っ込んだままかも」


 神龍帝の姿に戻ったのは失敗だったかな?


 この姿だとどうも威圧感があるらしく、他のモンスターたちも警戒してしまうようである。


 それに、今回の討伐目的であるキングピッファローグシュはどうやら賢く、より警戒しているだろう。


「こうなると、出てくるまで待たないといけないわよ」


めんどくさいな。出てきたら魔法をぶっ放しまくって倒そうかと思ったんだけど・・・・待てよ?


「よくよく考えたら、この海に電撃系の魔法をぶち込めばいいんじゃないかな?周りが感電しないように限られた範囲だけ電流が流れるようにして・・・」

「そんなことができるの!?普通そういう魔法は自分も感電するから使用するのはないんだけど!」


 「創造魔法」のスキルで作ろうと思えば作れるんだよね。ただ、これってどう考えても違法な漁法なのがちょっとね。まあ、ここは地球じゃないし別にいいか。


 あと問題となるのが、その範囲指定。


 的確にキングピッファローグシュを囲うようにしないといけないからここはあれを使うか。


 音を海中に発信して、その反響音で探るソナーのような魔法・・・いや、海上から飛んで探せばいいのか。



 陸地にミランさんを置きまして、人化してちょっと探してみる。


「・・・あの影かな?明らかにでかいし目立つ」


 海中に大きな影を確認。


 警戒するかのようにぐるぐる回っているようだが・・そこまでである。


「『電撃のエレキネット』」


 無慈悲な電撃を海中に流し込む。



バリバリバリバリバリバリ!!!


 その周囲には、水魔法で純水で出来た壁を構築して電撃を通さないようにする。純粋な水ほど電気を通しにくいからね。


 その代わり、きれいになった分の汚れを集中させて、より電撃が流れやすいようにする。



 海中の様子を見ると、キングピッファローグシュらしき影が暴れてはいるが、もはや動けまい。

 

 悪魔のような笑みを俺は浮かべて、その様子を見守った。


 陸地では、ミランさんが驚愕の顔をしているけど・・・・まあいいか。




 そのまま続けること10分。


 キングピッファローグシュが腹を向けて浮かんできた。目は白くなっており、足も上にあげてひくひくしている。


 陸まで引っ張ってきて、ミランさんに診てもらう。


「これってもう死んでますかね?」

「あれだけの無茶苦茶なものをしているからたぶん死んでいるんだろうけど・・・」


 念のための検査として、ミランさんが懐からナイフを取り出した。


 キングピッファローグシュは生きているうちはその皮膚は極めて頑丈だ。だが、死んでしまうと変わる。


すっ、とナイフがきれいに通り、切り裂けた。


 柔らかくなっているので、このモンスターはすでに絶命していることがわかる。


「こんなにあっさりと、面倒なモンスターを討伐できるなんてすごいとしか言いようがないわ」


 驚愕するミランさん。まあ、電撃流しただけの楽なお仕事だったしね。


 とりあえず、討伐は済んだので亜空間収納でキングピッファローグシュをしま・・・・あ、これ生きているものは収納できないから、これで判断してもよかったのか。


 と、収納したその姿を見てミランさんはさらに驚愕した。


「あれだけの大きさのモンスターを仕舞えるなんて・・・・どれだけの実力よ」

「まあ、自分公認モンスターですから」

「その一言で片付けばいいんだけど・・・」


 頭を抱えだすミランさん。この人の中にある常識を俺はぶち壊しまくったようだけど・・・・まあいいか。


 とりあえず、「転移魔法(テレポート)」で俺はさっさと帰った。目的はこのお肉だけだしね。


 どんな料理にしてやろうか・・・・?ハンバーグ?かつ丼?フィレオフィッシュ?


 牛と豚と魚の肉が合わさったものだというし、考えるだけでもよだれが垂れるぜ。




激しい戦いを(闘牛のような)書きたかったのだが、うまい事書けずこのような形になってしまった。

まあ、また今度機会があったら今度こそ書こう。

とりあえず、キングピッファローグシュはあっけなくやられるだけになったのであった。次出番があるときはかっこよく書いてやるからな・・・・。

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