027 突然かよ
本日3話目
短いけど、切りよく区切っていく感じ
なんとなく面倒ごとの予感がするからな・・・・
「もう今日で帰ろうかな」
このままここにいてもなんか面倒ごとの予感しかないし、とりあえずさっさと後は適当に買い物してから帰ろう。
一応目的の果物とか野菜は見つけて亜空間収納しているし・・・・。
その瞬間であった。
ざばぁぁぁぁぁっつ!!
「!?」
いきなり向こう・・・・海の方からでかい水柱があがった。
いや、海中から何かが突き上げてきたとでもいうべきかな?
「も、モンスター!?」
そこに姿を現したのは、物凄くでっかいタコみたいな生物であった。ドス紫色というか、いかにも毒があるような体色である。
「ぎゃぉぉぉぉぉぉぉぉん!!」
雄たけびを上げて、その触手を振り回し始める。
「『鑑定』!!」
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「ギガントオクトパス」
海中に住むタコ型のモンスターの中でも、最大級のモンスター。本来8本ある足が、88本と11倍にまで増えており、凶暴性が高い。普段は海の底に眠っているが、時折海上に触手を伸ばして船を襲う。毒を持っているように見えるが、実は毒を持っていないただのこけおどしである。しかし、その巨体と触手による攻撃は侮れない。
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「毒持っていないんかい!!」
物凄く毒を持っていそうな見た目をして、持っていないとはこれいかに。
というか、海上に触手を伸ばすとかいうのに、もろに体全体を出しているよね。
見る見るうちに、ギガントオクトパスは上陸してあちこちに触手を振り回してぶつけまくる。
すでに避難をし始めているようだけど・・・・あれ?
「なんか避難慣れしている?」
よく見ると、避難をしている人たちは慌てず迅速に非難をしている。
まるでしょっちゅうこんなことがあるかのような、そんな感じさえうかがわせる。
「おい、そこの人もさっさと避難しろ。もうじきアレが来るからな」
と、避難している人たちに言われたけど・・・・アレってなんぞや?
「ぐぎゃぉぉぉおぉぉぉ、ぎゅげいっつ!?」
そう思った瞬間、何やらでっかい岩が突然ギガントオクトパスの頭にぶつけられた。
あれー?なんかさっきも似たようなものを見たことがあるぞー?
岩が飛んできた方向を見ると、先ほどから変わらない姿で仁王立ちをしている女性と、その他魔法使いっぽい人たちが並んでいた。
「ふっふっふっふっふ・・・・まさか今日来るとは思っていなかったけどね!!」
仁王立ちで叫んでいるのは、先ほどスイカン割りで魔法に気が付いた人・・・・・ここのギルドマスターである「大地の魔導士」ミランであった。
なんか知っているかのような口調だけど・・・・?