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250 うん、自重しようか?

きちんと管理しないとおそらくたどる末路です。

「……なぁファースト」

「何でしょうかマスター?」


 ゴーレムタウンのある一室にて、アルはファーストに呆れながら尋ねていた。


「今確かゴーレム諜報部隊って何体いたかな?」

「1万を超えたあたりからは整備、改造、分解、アップデートなども行っているため、正確な把握はしていませんが、とりあえずいっぱいいますネ」

「派遣している場所は?」

「帝国、王国、その他の国々、大陸を超えた新たな国、村、町、海の底から地の底と世界各地に派遣しておりマス」


 そうすらすらと述べるファーストに、アルは頭を少し抱えながら、目の前にある物を見て溜息を吐いた。


「で、何処をどうしたら……異世界(・・・)に派遣できているんだよ!?」

「サァ?」



 目の前にあるのは、この世界には(・・・・・・)存在しない(・・・・・)はずの(・・・)動植物や、機械などの数々である。




……鑑定してみた結果、どれもこの世界のモノではないことを確認できました。


 なんでもサンプルだとかいうけど……何で自動車やらロケットやら人工衛星、極め付けが鑑定不可能な物体の数々を持ち込んでくるのかなぁ!?



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「鑑定不可能」

『ERROR』と出ないだけましです。時間はかかりますが、いつかは鑑定可能になるでしょう。

……でも、何を持ち込んできているんじゃい(`・ω・´)!by鑑定


――――――――――――――――――――――――――――――――


 「鑑定」のスキルもお怒りの様子。そして絶対になんか意志を持ってきているよねこのスキル!?








 事の始まりは、各地に派遣していたゴーレム諜報部隊が、何やら謎の古代遺跡を見つけたのが原因らしい。


 調査してみた結果、どうやらこの遺跡……物凄い超技術(オーバーテクノロジー)がこれでもか!!っと詰め込められまくっていたようで、その中に異世界へ渡ることができる謎の門があったようである。


 そして、故障していたようだがうちのゴーレムたちは……スキルを極めまくっている者達が、各々の能力を注ぎ込みまくった結果、修理ができた上に構造を改良して量産し、様々な世界への扉が開いたようである。



 そして、異世界に現在ゴーレムたちを派遣しているようで、各世界の名産品や技術などを持ち込まれまくった結果、現在タウンがものすごく発展しました。



……これもう、絶対他のところにばらせないというか秘密にしないとあかんやつや。


 封印というか、赤の他人とかに見つからないように厳重に管理をしないといけないだろう。



「ついでに、派遣部隊は色々改良を加えておりまして、冒険者がある世界ではその職業についてもらったり、ガチでやばめの世界には無用な戦闘を避けられるように隠密性を高めていたりと様々な能力が向上イタシマシタ」

「なぁ、ファースト。俺達って何かと争う予定があるのか?」

「いえ何もありませン。好奇心故に、この世の、世界を超えての知識をがっつりととってきているだけですヨ?」

「お前もちょっとは自重を覚えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」



 自分の事を棚に上げておくとして、アルはファーストにそう叫ぶのであった。


 



「でも、流石に生態系を乱すようなことはしないよな?」


 異世界の生物がやってきて、遺伝子汚染とかのような問題や、未知の病原体などを持ち込まれてリアルバイオハ〇ードは避けてほしい。



「流石にしませんヨ。簡単に行き来できないように制限をかけていますし、悪意ある者も近づけないようにしたり、あとうっかり出会っちゃった神々には賄賂を渡してますから当分大丈夫デス」

「賄賂って何をやっているの!?」


……今後、ゴーレムたちの管理を引き締めようとアルは心に強く誓うのであった。




派遣されているゴーレムたち。

「人間擬態(冒険者として活動)」

「モンスターのふりをしてわざと倒されたりしてみている」

「神々との接待」

「機械神化」


「最後の奴だけなんかおかしくないか!?」

「あ、私デス。龍帝とは違った方向になぜか進化できたようです。マスターよりは低い格のようですが、これでよりマスターのサポートができますヨ!!」

「お前かよファースト!?」

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