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249 併合完了、そしてついでに集合

揃って来たなぁ

……結論から言って、あのモンスターの巣となっていた雲はゴーレムタウンまで引っ張ってきて併合、そして新たなモンスターのコロニーとして出来上がった。


 一応力の差というか、圧倒的な種族の格差が分かるのか、そこにいたモンスターたち全員がアルに従うという形になり、思わぬ形でゴーレム飛行部隊が結成された。


 情報収集や、上空からの天候確認などの分野に手を付けることが可能になり、より一層ゴーレムたちに作業分野も広がったと言えよう。


そして現在、アルはちょっと思い付きである者達を集めてみた。



「そんでもって、一旦集まってもらったけど……ある意味すごいなこりゃ」

「カイレン様にあらかじめ話して来ましたけど、こうしてそろうのはなんか壮観な感じですね」

「グォォゥォォ」

「Zzzz……」

「おい、こいつ寝ていないか?」



 こうして集まってみて感想を漏らすアルに、同意するヒスイとドラン。


……そして、新たにアルの眷族(・・・・・)として加入してきた2人。一人寝ているけどな。



 眷族となったことで、その種族のトップになったのか、それぞれすでに龍帝となった者たちである。


 ただし、ドランだけまだ人化できていないが……



「とりあえず、せっかく集まったし確認を取ってみるぞ。まずは水龍帝のヒスイ」

「はい、ここにいます」


 わざわざ単に集まって確認をするために、ジーポングルから来た水龍から「水龍帝」へと進化を遂げていた、人化時の姿が青い髪に、透き通るような青い目、身長が高めで和服が似合っているような好青年のヒスイ。


 進化した影響か、人化を解除した時の水龍の姿がより一層透き通るような色合いになっている。



「で、土龍帝のドラン」

「グオォゥ!」


 返事をする、このタウンの土壌関係について仕事をしてもらっているドラン。


 人化はまだできないが、その体はだいぶ大きくなってきているので何とかしてやりたい。結構面積喰うからなぁ……。




「そして新たに眷族としても、龍帝になったのが、雷龍(サンダードラゴン)から進化した『雷龍帝のエレク』、火炎龍(ファイヤードラゴン)から進化した『炎龍帝のフレア』っと」

「むにゃ……よろしく~……Zzzz」

「よろしく頼む。そしてエレクよ、お前まだ寝るのかよ!!」


 明るいイエローで統一されたような衣服を着た、金髪よりもさらに黄色がかった少女のような見た目のエレクに、ヒスイ同様和服に近い燃えるような赤さを基調としたやや30代程の見た目であるフレアがツッコミを入れた。



 タウン併合時に、あの雲の巣にいたドラゴンの群れはアルが思い切りドラゴンの頂点とされる神龍帝なのを、本能的に感じ取ったのか全員その配下となって、その中でもそれぞれのトップが眷族化、進化した形であろう。



 そして今、ここに龍帝が4体もそろっているのである。


 それぞれ水龍帝(ヒスイ)土龍帝(ドラン)雷龍帝(エレク)炎龍帝(フレア)っと言った具合に、ものの見事に各ドラゴントップクラスの面子で集まっていた。


 水、土、雷、炎……この世界の魔法にあるとされる属性でもあり、このことから考えるに他の龍帝も出る可能性がある。




 魔法の属性で確認されているのは、炎、水、木、雷、土、聖、闇の7種類。


 そして、残る属性で考えるならば……木、聖、闇の3種類。


 となれば、あと3体は龍帝が出るのだと予想できた。


 あ、待てよ?氷とかもちょっと魔法の属性として出していないけど、氷龍帝とかもありそうな気がするな。水魔法に近いとされているらしいけど若干違うのではないかと議論されているはず。




……まぁ、それぞれ個性が分かれているけどな。この様子だと残る3体が不安だよ。


 まぁ、今回は今判明している龍帝たちの顔合わせをしたかっただけなので、後は特にやることがなかった。


 うん、ただ単に俺が呼びたかっただけである。



 とはいえ、ここまでドラゴンのトップが集まるのも面白いので、後は互に適当な世間話で花が咲いた。


 ただまぁ、やっぱ懸念していたと言えば懸念していたんだが……



「はぁっ!?カイレン様の姿はいいですよね!!年月が経とうとも変わらぬあの幼き姿といい、可愛らしいではありませんか!!」

「あほかお前は!?そう言うのよりもっと人よりも同種族から探せばいいのもいるだろうが!?」

「人化したら大抵大人の人が多いでしょう!!それだとあの容姿がいませんよ!!」

「仕方がねぇだろ!?それを言ったらあの若作りババァがあの容姿なのが可哀想だろうが!!」


 

 酒を飲み合おうとか言う事になって、飲んだとたんに水龍帝のヒスイと、炎龍帝のフレアが大喧嘩をし始めた。


 しかも、互いに人化が解けて大怪獣決戦みたいなことになっているし、これここにだけ慌てて影響を及ぼさないように結界モドキのような魔法をかけなかったら危なかったのでは。




 水と火、互いに混ざり合う事のないもの同士だから懸念はしていたが、やはりどうもなんというか馬が合わないらしい。


 犬猿の仲というか、性格の不一致というか……酒が入って互いに酒乱みたいなところがあるというか。



 とりあえず、このまま暴れられても困るので両者ともに「神龍帝の威圧」+「実力行使」によって気絶してもらった。


 でかいたんこぶができているようだが、大丈夫だろう。



 こういうことになるとは想定していなかったとはいえ、昔ついふざけて作った巨大なハンマーを取っておいてよかったとアルは思うのであった。


イメージとしては、某ピンクの悪魔の使うような星柄があるハンマーをモデルにしたけど、いっそ仮面をつけたその悪魔のライバルが扱うようなミサイル発射・火炎放射などができる改造もした方が良かったかもしれん。


……このネタ、星の〇ービィやったことがある人じゃないとわからないかな?わからないなら普通のハンマーでもいいかも。

あ、キーボード直りました。たくさんのアドバイスありがとうございます。

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