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245 裏で動いて

iPhoneでネット無しでもつながっていたのに、いきなりウェブ利用制限が掛かった。

今までは普通に使えていたのに・・・・?

今回主人公出番なし。

SIDE諜報ゴーレム部隊員



『こちら7892号、今のところ情報に異常無シ』

『了解、こちら3456号、確かに確認完了』

『救援願ウ!!こちら2346号、土石流を確認!!』

『要請受諾、土木工事関係および水害対策部隊を向かわせまス!!』


 ゴーレムタウンでは現在、もうすぐ行われるルンデバラート国の退位式や、その他各国の情報などを集計している諜報部隊による定時連絡が交わっていた。


 


 もともとは単なる思い付きで作り上げられたゴーレムたちによる情報部隊。


 設立から数年たった今、すでにかなりの大規模なものになっていた。


 何しろ、ゴーレムたちは用途に合わせてカートリッジでスキルを切り替えられ、その構造も自分たちで改造することが可能である。


 かと言って、ただスキルだよりではなくきちんとした訓練もして、適切な判断能力も鍛えあげられて諜報部隊へと所属しているのだ。




……では、このゴーレムたちに意志はないのだろうか?


 否、実はそれぞれすでに自我のようなものが芽生えている。


 だが、反乱を起こすようなことはしない。彼らの忠誠はきちんと神龍帝にささげられており、またそれぞれの仲間への愛情が強いというモノがあるだろう。


 裏切らず、互いに信頼を取り合い、きちんと連携もこなす。


 アルが創り出しちゃったとんでもない集団であった。


 ちなみに、分類的にはすでに亜人に近いようなものであり、もうそろそろその亜人登録をしたほうが良いのだろうかと議論もなされていたりする。



 諜報部隊は、多種多様存在する。


 海に、空に、大地に……各国すべて、そしてアルも知らないうちに異世界へも広がっていた。


 なぜ、世界をも超えたのかは……企業秘密である(企業ではないが、そう言う方がしっくりくるだろうという事で、ゴーレムたちの間で決めた)。


 その詳細を知る者はごくわずかな幹部と、ゴーレムたちをまとめ上げているファーストしか知らない。

 

 近日中に、アルにもきちんと説明をする予定だが、それまでにはきちんと体制を整えるつもりである。


 





『こちらボーン公爵家メイドに紛争して潜入の893号、公爵家内ではどうやら王政復古過激派への自滅を歩ませる計画が進行中』

『了解、その過激派潜入109274号、自滅するように工作は順調のようでアル。こちらから手を出す必要性はない模様』

『こちら3467号、念のためにより面白いおかしくなるように手助けをしたほうが良いと提案』

『了解、そのように893号は動ク……ところで、このメイド服はボーン公爵家の趣味なのだろうカ?』

『900号の調査から、今度王になるその家の長男の趣味だと判明してイル。予測だが、国王になったら城のメイドたちは全員そのメイド服で統一させる模様』

『『『『『大丈夫かよその新国王予定の人』』』』』


 思わず諜報部隊全員がツッコミを入れたのであった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

SIDEドラン



「グォォォウ!!」


 ゴーレムタウン、農場区画にて土龍帝へと進化していたドランは現在、気分よく区画内の土壌の整備をしていた。



 土龍帝になってから、ありとあらゆる土壌の状態をしっかりと調整できるようになって、良い感じに土壌を変化させるその作業が地味ながらも楽しいのである。


 ゴーレムタウンは雲の上にある雲上都市のような物……本来であれば雲だけなのだが、色々と改良されて地上と寸分違わぬ土壌が形成されたのも大きいであろう。


 なお、そこで生産される作物はどれも品質が最高峰に良いのだが、農場区画のゴーレムたちは昼夜問わずに素晴らしいものを作製できるように品種改良や育て方の模索をする努力は怠っていないのである。


「グゴォォゥ~♪グググォゥ~♪」


 人の姿になっていたら、おそらく麦わら帽子と手拭いが似合うような感じのドランはご機嫌なまま歌いながら土壌の調整を続けるのであった。



「~♪……グォォゥ?」


 と、ふとドランは感じた。


 神龍帝の眷族でもある土龍帝としての勘ゆえか、何かがタウンに近づいているように感じられたのである。


 悪いモノではないのだが、なんとなくまた面倒なような気もしたドランは作業をいったん中断し、主である神龍帝のアルの元へと向かうのであった。


ゴーレム諜報部隊:異世界支部か。

そのうち短編とかで出してみたい。

しかし、本当にどうやってそこまで拡大したのか……謎が多いのである。

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