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229 そういやあまり注目してなかったな

あまり興味がない相手ともいえるかな。

「帝国の皇子は現在第34皇子までは公式の記録で確認しておりマス。年齢順ではなくその親の位によって皇子のその第〇王子というのは変わるそうですガ・・」



 バンダンガ帝国でのサイトウの話をアルは少しに気なったので、念のために諜報部隊に探らせてみたところ、結構単純に色々と判明したようである。


 というか、改めて帝国の行程を調べてみたらすごいなこれ。


 帝国の皇帝はどうやらたくさんの女性と関係を持っており、なんというかハーレム状態の度が過ぎているような感じである。


 ある意味うちのボルド並だけど、皇帝の方が積極的に自らやっているところを見るとそこはボルドとは違うのだろう。


 性欲の塊というか、すごい色魔だなこれ。



 そのため皇子の数も増えて異母兄弟が多くて、一応第3皇女まではいるらしいけど帝国の決まりだと皇女には継承権はないためこちらはこちらで好き勝手やっているらしい。



「以前に第3皇子の件などもありましたが、改めて調べてみたらこれでまだ『公式』に発表されている分なんですヨ」

「何を言わんとしているのかわかるな・・・・」


 ファーストがものすごく呆れた顔をしているけど、同意できる。


 公式・・・・つまり、非公式に他にも王子がいる可能性があるのだ。


「一応、奥方をできるだけ大事にしている皇帝のようですが、お忍びでこっそり通い詰めたりするせいで偽名がマーデリアン、サスバクト、フンヌリス、セイタカ、バストン、ダイオウイカなど様々ありまして、本名がどうも自身でもわからなくなり、今ではもうめんどくさくなって『皇帝』としか言われなくなってマス。人望無さそうデス」

「なんかイカの名前混じっていなかった?」


 というか、どれだけ偽名あるのだろうか。


 その偽名の多さゆえに、偽名辞典というのを皇帝自ら執筆して出版してみたところ、子供の名前に悩む親にこれがなかなか好評らしい。ちゃっかりしているな。



「王子に関しては基本自身で学ぶようにしつけているそうで、真面目な人は真面目ですが、ろくでもない方向へ育つ奴がいた場合はきちんと廃嫡などしているそうデス。第3皇子の一件もあり、そのことによって現在かなりの数が廃嫡されていますネ」

「生存競争をさせているように思えるんだよなぁ」


 優秀な子だけを残すために、愚かだった子供に手出しをあえてせずに自然な自滅を待ったりしているようである。


・・・自分から教育をせずに、その本質だけを見抜くような仕方なのだろうけど親の愛情とかが偏りそうな感じだよなぁ。



 そんでもって、現在一番帝位継承権があるのはその第1皇子であり、そいつの結婚式がもうじきあるのだとか。


 兄弟たちにもその知らせをきちんと出しているようで、それでサイトウにもその情報が入手できたようである。


 ただ、その結婚式を滅茶苦茶にして帝位継承権をなんとか下位に落とそうとかあがいているような連中もいるらしい。


「まあ、ろくでもないような連中ですので確かに注意をしたほうがよろしいでしょウ。・・・・ま、何か余計な手出しでもしてきた場合はほぼ確実にあの世逝きですけどネ」


 それが分かっていないやつがいるだろうから用心しておくことに越したことはない。



「ついでに、その第1皇子の結婚相手って誰だ?」

「えっと・・・周辺にあるとある小国の王女様ですね。政略結婚の可能性も少々ありましたが、きちんと相思相愛で数年前から婚約をしていたそうデス」

「婚約破棄とかをその結婚式会場でやるようなテンプレは?」

「ないでしょう・・・・が、そのやらかしそうな連中がそのことで仕掛けてくる可能性もありマス」


 よくこういうところであるようなテンプレの期待がちょっとあったけど・・・・無い感じか。


 でも、そう言う権力とかに絡んで欲望を出す奴って、毎度思うけどよくそこまで知恵が回るよなというようなこともある。


 普段は無能でも悪事に限って有能っているからね。


 とにもかくにも、念のために俺がアリスやランから離れているときにも、周辺をがっちりゴーレムで護衛してもらうことにした。


 俺に手を出すのはいい。


 でも、アリスやランに手を出せば・・・・・その魂にまで恐怖を刻み込んでやろう。




 そうアルは思いつつ、タウンから自宅に帰宅するのであった。

・・・過去にまだ結ばれていなかったとはいえ、手を出して滅ぼした例としてはエーゼット王国がある。

果たして、そのことから学ぶ奴がいるのだろうか。

いや、歴史にただ学ぶのではなく、その原因をしっかりと学ぶのかが問題だろうけどね。

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