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227 宴の休みで

ちょっと国の説明あり。

 アルたちがリューグジョウ王国に宿泊して2日目。



 飲めや歌えやの宴も多く開催されているようで、あちこちの建物の名からかにぎやかな声が聞こえてきたり、酒の出入りが多くあった。


「こう見ていると、本当にこの国って宴ばかりしかやっていないように見えるんだよな・・・」

「でもなぜか成り立っているのが不思議ですよね」

「遊んでばかりのようにしか見えないわよねぇ」


 アル、アリス、ランの3人の意見は一致していた。


 まあ、なんでこの国が成り立っているのかはすでにわかっているんだけどね。



 

 このリューグジョウ王国は海の底にある国。


 海の底でしか取れないような資源を手に入れるための拠点ともなり、独占して地上の国々へ輸出可能なのである。


 何しろ海底の資源というのは・・・・わかりやすく言うなら現代地球で言うところのレアメタルのようなものが多いらしいからね。いや、金属以外もあるけど。


 そして、採掘に関してだが犯罪奴隷なども利用しているらしい。


 奴隷の扱いは国際的にもきちんと取り決めされているのだが、その中で犯罪奴隷たちを実は世界で一番多く引き受けている国でもあるそうだ。


 何しろ海底にあるので、出入国もきちんと管理されているし、この空気の道の外は深海だから逃げ出そうにも迂闊に逃げ出せないようなところだろう。


・・・・そもそも、水圧とかを考えなくても海上まで息が持つ距離かコレ?



 まあそんなわけで、輸出に頼りっぱなしのような気もするけど・・・・あとは宴の参加費などでも国の財政に入れているんだろうな。


 まじめに働くときは働き、宴で遊ぶときは遊ぶ。


 きちんと公私混同せずにはっきりさせ、真面目にやった自分へのご褒美としても宴をやっているんだろうなとも思えた。



「こういう明るい国の方が笑顔が多いのかな」

「でもまぁ、こういうことはここの人だからこそできるんでしょうね」

「怠ける心もなく、きちんとやれるのがこの国の国民性よ」


 あたりで宴をアハハハハハと楽しんでいる人たちを見てそうつぶやく。



「・・・でもアル、誘惑されてはいけませんからね」

「ええ、絶対にね」

「はい」


 宴に誘おうとしてくる人たちが多くいて、アリスたちの目が怖い。


 新婚旅行中だし、そこは断っているんだけど・・・なんだろう、すでに嫁との力関係が確立してきたような気がする。



 そう思いつつも、アルたちはこの国での滞在をしばらく楽しんだのであった・・・・・




・・・・新婚旅行話もこれでやっと終了。

次回から日常というか、新婚生活の予定。

ついでにここ最近出番のない方々も出演予定。

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