223 世界樹間観光日和
課題とかがあって短めにしています。
毎日投稿というつもりはないんですけど、なぜか出したくなってしまうんですよね。
サブタイトルを修正いたしました。違うやつにしていた。
・・・世界樹の国にアルたちが滞在して4日目。
幻想的な観光スポット・・・・・・ようやく30%ほど見終えました。
「多いな!?」
「これでまだ半分も見ていないんですよね・・・」
「この国広いからねー」
見終えた分を整理して、アルはツッコミを入れ、アリスとランは落ち着いて紅茶を飲んでいた。
現在いるのはこの国の観光スポットの一つである「妖精喫茶」である。
従業員が妖精族と呼ばれる獣人やエルフと言った亜人の一種であり、ふわふわと浮いてあちこちで給仕活動をしているようであった。
体の大きさが一寸ほどの者から30センチほどの大きさの者までいて、人に近い姿だけど触角と透けた綺麗な羽があるので人ではないとわかる。
中には黄色の輪っかがあたまの上に遭って、白い小さな翼を付けた者が居るけど・・・・・妖精じゃなくて天使なのではと言いたくなった。
「妖精族が営む喫茶店の一つであり、出されるメニューもここ独自の者が多いな」
「このたっぷり蜜がかかったホットケーキがおいしいですね」
「併せて出される紅茶・・・花の香りがする者でもあり、甘い香りでちょっと甘ったるく感じるわね」
思わず感想が漏れつつ、喫茶店のメニューをアルたちは楽しむ。
こういう喫茶店での時間もゆったりとしており、外を見れば花畑が咲き誇っている。
「・・・・本当にここって世界樹っていうでかい木の中だよね?だんだん信じられなくなってくるな」
「木の中ですのに、物凄く広く、美しく、幻想的ですものね」
「空の光景もあるし、本当に不思議なところよね」
ちょっと木の中だとは思えなくなってきたけど、それでも綺麗な光景なのは間違いないだろう。
新婚旅行先としてもいいし、治安も良いのかスリや泥棒と言った者も聞かないからね。
「この美しき幻想の空間を汚さないためにも、そう言うのは徹底的に取り締まられているそうですよ」
「ごみのポイ捨てとかもないし、きちんとここに住んでいる者同士でしっかりとしているんだなぁ」
前世の現代地球も見習えと言う位の徹底ぶりである。
ここまで環境にやさしい国があっただろうか?
まあ、この世界樹そのものが国である以上、国を保つためにも外的なものは排除するんだろうな。
そうアルは思いつつも、花の蜜で作られたジュースを飲むのであった。
・・・・そろそろしょっぱいモノとかが欲しい。この国、けっこう甘いものが多くて長居しにくいかも。
・・・そろそろ新婚旅行最後の目的地へ。