217 ジーポングル2日目ですけど
新婚旅行とかって書いているけど、ハプニングも書きたいのである。
・・・・翌日、宿屋の一室でアルは目を覚ました。
一応、宿屋に宿泊する際に防音の魔法をかけているので、昨夜のアリスとランとの営みの音は外には聞こえていないはずである。
横を見てみれば、アリスとランがアルの横に仲良く並び、寝ていたのであった・・・・。
「さてと、2日目だしちょっとジーポングルの観光名所ともいえる場所とやらにでも行ってみるか」
「はい、楽しみですね」
「こういうところほど、何か面白そうなこともありそうなものだけどね」
朝食を取りながら、その話しをしてアリスとランが微笑む。
こうやって夫婦で一緒になって過ごしているというのは、アルにとっても、彼女たちにとっても幸せな時間である。
・・・・なんだけど。
「ん?」
ふと、宿を出てしばらく歩いているとアルたちは気がつく。
何やら道端で明らかに挙動不審な動きをしている小さな女の子がいたのだ。
「迷子かな?」
「たぶんそ・・・・んん?」
その女の子の姿を見て迷子かなとアルは思ったが、その子の姿を見たアリスは一瞬怪訝な顔をした。
「どうしたんだいアリス?」
「・・・うーん、見間違いですかね?でも似ているような・・」
「ん?そういえばなんか見たことがあるわね」
アリスとランはその女の子を見たことがあるらしい。
黒目黒髪、小さな体におかっぱ頭と言った具合のなんかこう、座敷童と言っていいような姿なのだが・・・・。
「・・・・お!?アリス殿とラン殿ではないか!!」
と、こちらの方にその女の子が見た途端、その子はそう叫んだ。
「・・・まさか!?」
「ええ!?なんでここにいるの!?」
その言葉に、どうやらアリスとランは心あたりがあるようで、その女の子はこちらへ歩いてきたのであった。
「お久しぶりじゃのう、アリス殿にラン殿」
「10年ほどぶりですかね、ジーポングル=カイレンさん」
「うわぁ、久々ねカイレンさん」
・・・何やら3人とも顔見知りのようである。
どうもこの国では日本のように氏名とかの順が同じらしいから、呼ぶとしたらカイレンであっているのだろうが・・・・名前に「ジーポングル」ってこの国の名前だよね?
国名が名前についているという事はもしかして・・・
「紹介しますよアル、この子はジーポングル=カイレンさん。このジーポングルの第24皇女でもあり、私達の文通相手でもあるのですよ」
「こう見えても、実は私たちより年上の30代なのよね・・・」
んん?この幼女の様な見た目の子が・・・・・・・30代!?
「何を妾の歳をいきなりばらすんじゃ!!この見かけで大抵は幼女と思って近づく不審人物どもを取るのに、ネタバレはひどいではないか!!」
年齢をばらされたことに、カイレンとかいう子の幼女のような見た目の人が驚いていたが、アルはその外見年齢と実年齢の不一致さに驚いて、それどころではないのであった・・・・・・・。
これが合法ロリってやつなのか?ジーポングル本当にやばそう。
恐るべし、異国のアンチエイジングテクノロジー。
30代というには幼すぎる外見・・・・怖っ!!
実は初めて書いてみたロリキャラのようなものでもある。年齢が行き過ぎている気もするけど。