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213 初夜の翌日

甘ったるく書こうとしたら、作者が「ぐはぁ」と来たので少々削りました。

甘過ぎは・・・・毒です。なので控えめです。

・・・・結婚式も終え、招待客たちも自分のいた場所へと帰り、アルはアリスとランを連れて、これから一緒に改めて住む我が家に帰った。


 






 翌日の朝、アルが目を覚ますとその両脇にはアリスとランがスヤスヤと、まだよく眠っていた。


 昨夜の新婚であり、結婚できたという高揚もあって・・・・



「・・・・身体でも洗うか」


 思い出すと顔が熱くなったので、二人を起こさないようにアルは注意し、そっと寝室から離れて家の近くにある湖の中へ入る。


 人化を解除し、本来の神龍帝の姿で湖で体を清め・・・・アリスとランと結婚したんだということをかみしめていた。



 一人で過ごしていくかと思っていたが、こうやって愛する人と一つになれて、一緒に住むことができるようになった。


 感慨深いものもあり、これからの新婚生活が楽しいものであるとアルは確信した。


 まあ、それは良いとして・・・・





「結婚したし、新婚旅行の計画を立てたいが・・・二人とも何か希望はあるか?」


 朝食時、簡易的にだが作った軽めの朝食を食べながら、アルは二人に聞いた。


「新婚旅行というわけですね」

「こうやって一緒にいることができるだけでもうれしいけどね」


 にこやかに微笑みながら、アリスとランはそう答えた。


 それぞれすでにしっかり目が覚めているらしく、きちんと衣服を着ているけど・・・可愛いなと素直にアルは思えた。





 ちなみに、結婚後の生活で起きる変化と言えば過ぎに色々あった。



 まず、アリスがこの家に暮らすことになったので、城にあったアリスの私室から、私物のいくつかはすでにこちらへ搬入ずみ。


 ゴーレムたちがタンスとかを担いで持っていく様は、どことなく引っ越し業者のようにも見えた。


 ・・・・「ゴーレム引っ越し運送会社」ってどうかな?ちょっと考えてしまったぞ。


 でも、全部を運び入れていないのは、転移板(ポータルプレート)でその私室ともちょっと直結いたしました。


 人も転送可能ではあるのだが、安全上特定の人物のみでしか稼働しないようになっているため不審者が侵入することは不可能である。


 ランの方は、住み着いていた宿屋を引き払ったそうな。


 冒険者業をしていたし、ジューメンダス獣人国の自分の部屋とかにも特に私物を置くようなタイプではなかったそうだ。


 


 二人の引っ越し作業は楽に終わったが、一応まだ少々の問題はあった。


 公認モンスターと王族の結婚というのは他国にも知られることであり、元からアリスとランを狙っていたような輩がいたという事である。


 ただ、ファースト及びその他ゴーレムたちなどのおかげで、今のところ表面化されてはいない。



・・・・とはいえ、それは一部を除く。


 たまにというか、これまでいろいろと迷惑ごとを引き起こしてきているバンダンガ帝国からの国際的な面倒な発言もあったようで。


 なんでも「モンスターとその国の王族が結婚!?いやいやいや!!モンスターはしょせんモンスターであり、そんな子供を結婚させるぐらいなら我が国に欲しかったぞ!!」みたいな発言をしているのだとか。


 ご丁寧に各国にその庄名内容の書簡をわざわざ送り付けているようだが・・・・・面倒すぎるのでもうこの帝国とは絶対に関わりを持たないでおこう。


 さんざん第何とか皇子とかの件もあったりするし、無視しておくのが一番良さそうだ。


 公認モンスターを相手に強気な発言をしているなとは思うが、所詮弱い犬ほどよく吠えるような形である。


 ぶっちゃけ・・・・アリを象が気にするのか、人が空気中の微生物をいちいち気にするのかっているぐらいどうでもいい話である。


 何かしら手を出して来たら速攻で対処は可能だけど、そんなことをしなくてもなー・・・何せ色々第34皇子までいるぐらいだから問題が起きるわ、皇女も3人はいるそうだけどこちらはこちらで問題児だとか・・・・・もはや手を下さなくても近い将来やばくなるのが目に見えているからね。


 領土争いとかでも主張を激しくしているようだけど、もう諸国からも少しづつみ話しているのが目に見て取れる。


 いつぞやかのエーゼット王国の様な結末を、公認モンスターの力抜きで自然に迎えるだろうと予測が可能であった。



・・・・あ、帝国のギルドマスターってサイトウ(前世からの友人)だった。あいつは助けておこうか。





 まあ、帝国云々は良いとして、アルはアリスとランとの新婚旅行の計画を一緒に練る事にした。


 出来るだけまだいったところではなく、楽しめそうな外国の方がいいだろうという意見が出て、だったらこの3ヵ国程を回ろうかと結論に達した。



「東方の島国『ジーポングル』、幻想的な観光地が多くあるという『世界樹(ワールドツリー)の国』、海の底にあると言われる踊れや歌えやといつも宴でにぎやかな『リューグジョウ王国』の3ヵ国か」

「ええ、いつかは言ってみたい国としても有名な国々ですよ」

「ふふふふ、アルと一緒じゃなければ行く機会はなかったわね」


 話し合い、決めたこれらの国々をアルたちは新婚旅行として順番にめぐることにした。


 移動方法はアリスのもつ魔道具(マジックアイテム)である『エミュー』もいいけど、改良型のもう一つの特別なものを使用する予定だ。


 出発は1週間後にして、新婚旅行まで超甘い日々をアルたちは過ごすのであった・・・・・・

さて、次回から新婚旅行へゴー!!

と行きたいけど、ちょっととある者たちへ焦点をいったん当ててみる。

春と言えば・・・・・お分かりですよね?来てしまったこの季節、彼にとってはどのようなことになるのだろうか。

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