表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
215/260

210 準備を整えて

もうそろそろアルの結婚も間近である

・・・・春真っ盛りとなり、花々は咲き誇り、空も清々しいほど綺麗に晴れている。


 小鳥が歌い、森の木々も風に揺られて嬉しそうにさざめく。



「春ってどこでも眠くなるな・・・・」


 自宅の縁側にて、神龍帝ことアルはそうつぶやいた。



 もう少し先に、間もなくアリスとランとの結婚が控えており、その準備と根回しに今奮闘しているのである。



 何せ、ルンデバラート国のアリス第1王女、ジューメンダス獣人国のラン第1王女のそれぞれが公認モンスターの元へ嫁ぐこともあり、その両国内では祝賀ムードが漂って景気があっという間に向上しているのである。


 ついでに現在アルが住まうこの「開けぬ森」も名称が同時に改められ、「神龍帝の森」へ変更されるらしい。


 正直言って、自分の地名が付くのは恥ずかしい。けれどもわかりやすいというのもあるんだよな・・・・・。




 だけど物事、そううまいこと進みにくい。


 モンスターとの婚姻なんてもってのほかというような人もいたり、また王位継承権とかでもややこしいもめ方をしているのだとか。


 何しろ王女が嫁ぐことでもあるので、その王女がいなくなれば王位をつぐものはどうするかの話が持ち上がるのだ。


 ジューメンダス獣人国はまだいい。


 国王が退位しても、武闘大会などで正々堂々戦いあって、きちんと恨みつらみなく次の王を決めることができるのだから。




 しかし、ルンデバラート国はそうもいかない。


 元々王族はルンデバラート国だと飾りのようなものであるため特に意味をなさず、ただ重要な会議の決議をとったり、条約の締結時に出る程度なのである。


 だが、中には過去の王国時代のように王政に戻そうと考え、その為には王族であるアリスをぜひとも嫁にもらいたいというような者たちや、もしくは下心満載でアリスを狙うような輩が多かったのである。


 アリスの容姿がきれいであり、国民たちからも人気があった王女だったというのもあるだろう。


 というか、思った以上にそんな輩が多かった。



 まあ、可愛いし、綺麗だし、優しいし、王女という高嶺の花というのもあるし人気はそりゃ出るわな。


 でもまあ、流石に直接的に手を出して来ようとする者はいない。

 

・・・公認モンスターへ嫁ぐという事は、何かやらかせばやばいのは目に見えているからね。


 しかも、俺は前にエーゼット王国の滅亡にもかかわったという話があるし、余計に手出しはしにくいであろう。


 それでも手出しをしようものなら・・・・・ぷちっとするまでだ。



 そんなこんなで色々準備をしていたけど、結婚式を挙げた後の予定も練っているのである。


 結婚直後と言えば新婚旅行というのが印象的にあるけど、その行先がねー。


 アリスとランも呼んで練ったりしているけど、移動方法がアリスのもつ魔道具(マジックアイテム)のエミューや、あと俺自身の背に乗せてというのもあるし、なかなか難しい。


 行く先はついでに今まで行ったこともない国外へも向かう予定であり、中には日本に近いような国もあるそうなのでそこにも行ってみたいものである。



 ついでに、我が家の改築工事も終えているのでいつでも二人ともここに住まう用意は万全である。


 早く結婚式になってほしいなという思いもあるけど、その前にまだまだあいさつ回りもしないとね・・・・・


 あ、せっかくだしゼノの家の方にもきちんと挨拶しておくか。


 先日拳というか実力で語り合ったけど、アリスとランがゼノの子孫なら、ゼノの奥さんたちにもきちんと挨拶をしておかないとな。



 ああ忙しい・・・・・・猫の手も借りたいよ!!

N4319DX

「婚約破棄ですって?まあ、いいでしょう。」

http://ncode.syosetu.com/n4319dx/


この話のスピンオフというか、未来の話での短編書いてみました。

旬はずれかもしれない婚約破棄で、テンプレがありますけど興味を持たれたらどうぞ読んでみてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ