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204 ぶつかり合いの末に

激闘の様子を書きたかったけど、シャレにならないレベルで作者の表現の限界を超えましたので無理でした。

漫画やアニメみたいに絵があるわけじゃないし、その様子を表しにくいんですよね。うまい人はものすごくわかりやすいのになぁ。

・・・・神龍帝と吸血鬼(ヴァンパイア)の激闘は続き、期限の時刻となった。


 互いに全力を出し合った結果、周囲の状態は変わり果て、激闘の場となっていた無人島はもはや跡形もなくなり、互いに海上に足場を作ってまでして決着がつかなかった。


「ふぅ・・・久し振りに全力を出したが、流石に互いに無事じゃないな」

「神龍帝として初めてのガチバトルだったような気がするけど・・・惨状がな」


 どっちも問答無用本気の攻撃のぶつけ合いだったので、あたりが悲惨なことになっているな。


 血も流れたので、海面が赤く染まっているけど・・・・これ大丈夫かな?魔力とかが流れているようなもんだし、後々海洋生物の巨大化とかあったりしたら責任を感じるぞ。




回復魔法(ヒール)」や回復薬(ポーション)を互いに使用し、傷をいやす。



「全力をぶつけ合ったのは清々しかったな」

「ああ、こういう全力を出せる相手がいるとこれはこれで良いな」



 神龍帝と吸血鬼(ヴァンパイア)、どっちも強大な力を持つ者同士、なかなか釣り合うような力を持つ相手がいない・・・・好敵手がいないようなものだ。



「ま、とりあえずうちの子孫でもあるアリスやランの事を十分託せる相手だと納得できたよ。一応、この俺が先祖のようなことは秘密にしてほしいけど、とりあえず二人はお前に頼むぞ」

「了解っと。絶対に幸せにしてあげるし、子孫の事なら任せろよ」


 激闘の清々しさもあり、アルとゼノは互いに握手をした後その場を離れた。


 お互いに力を認め合い、託し託されるというこの感じ・・・・いいもんだな。





「・・・・で、ついでに山の修復とかもしているのか」

「ええ、どこかの化け物と迷惑なマスターがドッカンドッカンやり過ぎてましたからネ。周囲への影響もある程度は防いでいたのですが、流れ弾とかでないようにしてくださいヨ」


 ・・・・ゴーレムタウンの方で、ファーストに携帯で呼ばれていくと、怒られました。


 ゼノとの激闘の際に魔法やブレスをぶっ放しまくったのだが、当然命中せずに明後日の方向へ飛んでいくモノもある。


 強力過ぎて途中で消えることもなく、いくつかは何とか対処が出来たそうだが、それでも山を吹き飛ばしたりしちゃったモノが会ったらしいのだ。



「公認モンスターのやばさが周知されるのはいいでしょうけど、パワーバランスというものが世の中には存在しまス。やり過ぎるといけないことにもなりかねませんので、今後よく注意をしてくださイ!」

「はい・・・すいませんでした。


 あれ?俺一応ファーストたちの主人だけど、そのファーストに怒られるってこれいかに。





「ついでに、記録しておいたのだよ。後世に残るような激闘なので、撮っておいて損はないのだよ」


ミャルゲスが映像記録をしていたらしく、遠距離からの盗撮に成功していたらしい。


 あのゼノとの激闘の様子を記録していたようで、何回でもあの激闘の様子を見ることができるようになったようだ。


「いやぁ、同じ公認モンスターとはいえ桁違いの実力に驚くのだよ。正直言ってやばいのだよ」


 そうにこやかにミャルゲスさんは言うけど、そう言えばミャルゲスさんも公認モンスターリッチキングだった。


 うん、ちょっと忘れかけていたな。居候程度の認識だったよ。



「公認モンスター同士のぶつかり合いってやっぱりまずいですかね」

「ん~・・・例えで言うなれば国同士の戦争以上世界崩壊の一歩手前の被害は覚悟するくらいなのだよ。ゼノに関しては我は昔から知っているのだよな」

「え?」


 もしかしてゼノよりミャルゲスさんって年上なのか?


「ああ、ゼノが昔公認モンスター扱いではなく、冒険者として活動し始めた当初のサポートもしていたのだよ。5賢人時代・・・・・懐かしいのだよ」


 そう懐かしそうに目を細めて空を見上げるミャルゲスさん。


 どうやら生前の時の話らしいけど・・・・年齢だけで言うならこの人も相当な化け物クラスだったのか。


「まあ、当時の詳しい話はまだ置いとくのだよ。いつか話すとして・・・あ、そういえば言おうとしていたことがあったのだったよ」

「なにかあるんですか?」

「バッホーン用性転換薬を10頭分ほどまで用意できたのだよ」



・・・・・おい、物凄く重要事項な事じゃないか。


 というか、まだ予定では完成しないはずだったようだけど・・・・・どうも予定以上に物凄く早く出来たそうである。


「いやぁ、ここの研究区画の助手をしてくれるゴーレムたちは優秀だったのだよ。おかげで当初の予定よりも早く製造でき、いつでも投与可能なのだよ!!」


 ぐっと親指を立てるミャルゲスさん。


 あなた今、うちのバッホーン唯一のオスであるボルドにとってはおそらくものすごい救世主のように見えているでしょう・・・・・


超・重要事項が達成された模様。

ボルドの地獄は解放されるのか!?


あ、「バッホーン用」ってことは・・・・・

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