019 姫と会話2
短め
今日ものんびりと過ごそうかなと思っていた矢先、アリス姫が数日ぶりに遊びに来た。
なので、ちょいとおしゃべりを縁側で楽しんでいた。
「というわけでギルドにも楽に行けるようになったからね」
「転移系統の魔法を使えるなんて・・・・ものすごいですわね」
アリス姫は驚いているようだど、これも一応制限として自分が行ったことのある場所じゃないと転移できないんだよね。
「それでも、固定式の|魔道具《マジックアイテム》よりもすごいのは変わらないのですわ」
「まあ、そうなんだろうけどね」
そもそも、そういう物は大概高いそうだし、いいことなんだけどね。
「これで遠出をしてもすぐに家に帰れるようになったというのが大きいんだけど・・・・」
「何かあるんですか?」
「いや、出来るようになったらなったでさ、どこにまずは向かってみようかと悩む羽目に・・」
できないときは遠くの方へ行くのもためらっていたけど、いざこの魔法ができるようになったらまずはどこに行ってみようかなと悩む羽目なったんだよね。
例えで言うならば、仕事中毒の人や真面目な人、趣味の名に人達がいざ休日となったら、何をして過ごせばいいのかわからなくなるようなそんな感じ。
「でしたら、今一番やってみたいことを考えてみたらどうですか?」
「一番今やりたいことね・・・・」
湖の魚全制覇?いや、さすがに食べ飽きるか。
木々を切り倒して畑の拡張?クワのせいで拡張しすぎて何を植えればいいのやら。
まてよ・・・何を植えればか・・・・?
「珍しい木の実なんかができる苗か、種の入手・・・かな?」
あ、海に行くっていう方向性もあるか。まあ、魚関係は置いておくか。
「珍しい木の実などですか・・・・だったら、ここから南下して探してみるのがいいかもしれませんわ。このあたりにはないようなものがあるかもしれませんよ」
「なるほど・・・て、結局具体的な場所はないのか」
とりあえず、新たなものを求めて飛んでみますかね?
あ、でもその前にギルドに行ってザップリンさんにも聞いてみようかな。
あの人なんかそういう物を知っていそうな感じだしね。
こういうのって聞いてみたほうが良いからね