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187 解呪・・・・したいです

・・・そういえば、これでも公認モンスターであった。

・・・とりあえず、ミャルゲスさんの呪いを解く方法はわかった。


 というか、なぜに薬で解決しようと思ったのやら。


 アルはちょっと呆れつつも、とりあえず説明した。





 そのことはまあいいとして、早速その情報を聞いたミャルゲスさんは解呪を試みることにした様である。


 幸いというか、「賢者」のスキル・・・要は魔法のエキスパートになるスキルの一つを持っているので、聖属性で特大のものを自身に浴びせることは可能のようである。


 だがここで問題になることがある。


「弱点保護」のスキルがあるおかげで、アンデッド系にとって弱点でもある聖属性の魔法を喰らっても、ミャルゲスさんにはほとんど効果はない。


 だが、このスキルとて万能ではなく、強力過ぎるとカバーしきれないようなのである。


 つまり、自身の聖属性の魔法が強力過ぎた場合、最悪天に召させれることに・・・・あれ?


「アンデッドだし、そうなっても正しい事のような気が」

「何を言うのだよ!?確かにちょっと昇天はしてみたいけど、まだまだ研究したいことも残っているし、全部終えるまでは、いや、終えてたとしても研究することがある限りまだまだ生きていたいのだよ!!」

「『生きて』って、リッチキングな時点で死んでますよね?」

「・・・・・訂正なのだよ!!この世にまだ残って居たいのだよ!!」


 指摘したら、速攻で訂正したよこの人。


 というか、アンデッド系のモンスターってそういう生死のところがややこしいことになるんだよな・・・。



「聖属性の魔法で我が扱える最上級のものは、至高にして、偉大なる天と地と空に光り輝く、夜空に照らされる星々よりも美しき永遠なるものが・・・・」

「長い!!」


 何かもう、この時点でどういうのか見当がついてきた。


 絶対中二病感あふれるような魔法を使うぞこの人。



 と、やっと魔法の詠唱にミャルゲスさんが入り始めた。


 え?さっきの言葉が詠唱じゃないのかって?全然詠唱じゃないですよ。


 


・・・・まあ、無詠唱でも使用可能なはずだよ?魔法って極めればそうすることができるらしいし。


 俺はまあ「創造魔法」のスキルとかで最初っから詠唱無しでいいけど、ミャルゲスさんレベルだともう無詠唱でも上級魔法とかバンバン使用可能である。


 ただ、この人詠唱を唱えないと魔法を使った気にはならないというのが理由らしい。


 気持ちはちょっとわからなくもないが・・・俺だって、魔法の詠唱とかにちょっとあこがれる時はありますよ。恥ずかしいから言いたくもないけど。





 詠唱を読み上げていくにつれて、ミャルゲスさんから感じ取れる気迫が上がっていく。


 いろいろとねじが抜けていそうな人でも、一応公認モンスター認定されているだけにやはり相当の実力者・・・・・・・ん?相当の実力者(・・・・・・)?そして今まさに発動させようとしているのは聖属性の魔法(・・・・・・・)・・・・・・・あ!?


「~~~そしてここに、光あふれる聖なる導きの」

「ミャルゲスさんストップストップ!!いったんここでその魔法を使うのは中止!!」



 魔法を慌てて俺は止めに入った。


 なーんかデジャブを感じたけど、そう言えば聖属性で前にやらかしたことを思い出したんだよ。




・・・・威力が高すぎて、綺麗になり過ぎて居心地が悪くなったあのことを。あれって俺の「セブンズブレス(聖)」でやり過ぎたのが原因だけど、公認モンスターで、相当実力があるミャルゲスさんの発動させようとした聖属性の魔法も似たようなモノだろう。


 あやうくこのゴーレムタウンのこの辺りが浄化されまくって、綺麗すぎてやばいことになる一歩手前であった。









 というわけで、以前浄化しすぎた地へ来ました。


 ここでならまた聖属性の魔法とかをぶっ放しても問題ない。


 でも、やっぱ居心地がちょっとなあ。




 そこで改めて解呪を・・・・・って、そう言えば俺何でこの人の世話しているんだろう。


 いつのまにか目的見失っているような・・・・・

やっとこさっとこ、状況が動きそうである。

このミャルゲスさん、抜けているようで、魔法とかもトップクラスだし、製薬の技術もすごい。

これでも一応公認モンスターなんですって。


・・・・行動目的:ボルドの負担軽減⇒性転換薬でメスをどうにか⇒ミャルゲスの呪い解呪

と、移り変わってました。

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