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186 間違っている解決法

ミャルゲスの利用価値を一応考えます。本日2話目

というか、皆さまボルドに対してのコメント本当にありがとうございます。

なんか準レギュラー化しているような、主人公よりも目立っているような気がしますが・・・・・

*指摘により、「不安定人化の術」を追加いたしました。


・・・・ミャルゲスが目覚めたのは、気絶してから3日後であった。


 あのままその場に残してもよかったけど、なんとなく拾ってきました。


 あの性転換薬とかをうまいこと利用できればボルドの解決になるだろうしね。



 そうアルは説明し、ファーストにタウンの研究区画の実験棟というところの一室にミャルゲスを寝かすのを手伝ってもらった。


 アンデッドの事はアンデッドに聞くのが一番と思い、一応種族は違えど同じアンデッド系モンスターであるガッバーナに、アンデッド系のモンスターの詳しい説明を聞いてみました。


 いわく、死体のようなモノだからきちんと管理していないとカビが生えるとか、腐るとか。


 聖属性のモノはアンデッド系を昇天させる・・・リッチキングは効かないらしいけど。


 あと、ついでに死体を近くに置かないという事も大切らしい。



 アンデッド系モンスターというのは、大抵は何かしらの死体が何かしらの・・・恨みやつらみといった負の感情や、戦場などの血があふれる場所、穢れた土地と言ったところの影響を受けて生まれる。


 で、その要因の一つに近くにアンデッド系のモンスターがいる影響って言うのもあるらしく、墓場とかで寝かせたらゾンビが湧き出るのだとか。


 それどこのバイ○ハザード?いや、ちょっと違うか・・・・・・。



 そのあたりの注意点をしっかりメモして、管理していたら起きたけど・・・


「ふぉぉぉぉぉぉぉぉなのだよ!!ここなんてすばらしいところなんだよ!!」


 窓から見えるゴーレムタウンの景色を見て、興奮していた。






 


「・・・なるほど、塗り薬だったのだよか。計算間違えただよかね?」


 一応、ここに至るまでの説明をしておく。



 そういえば、呪いがどうこうとか言っていたけど何があったんだろうか?


「なんか忌まわしき呪いとか言っていたが、なんかあったのか?」

「あるのだよ!!大昔に友をかばい、受けた呪いが我が肉体を蝕んでいるのだよ!!」


 まともそうな理由・・・・・


「まあ、その原因は我の実験失敗なのだよがな」


 ・・・じゃなかった。おい、感心を返せこの野郎。





 なんでも、あの性転換薬を作った理由として、自身の呪いを解くために作ったのだという。


 その呪いというのがどうやら性転換してしまう呪いなのだとか。


「我が肉体は女体なのだよが、お湯に浸かると男になって地味にめんどくさいのだよ。元に戻るには、3時間ほどかけて日光で乾燥しなければだめで、日光がこの肌を痛めて辛いのだよ」


 それどこの二分の一の話みたいな呪いだよ。しかも、肌を痛めて辛いって一応女の人の悩みと一緒なのだよ・・・・・って、話し方移っていた!?



「というか、アンデッド系の、それもかなり上位であるはずのリッチキングが肌を痛めるって言い方はどうなのだろうか」

「死体でも、女なのだよ!!」


 すんごい剣幕でツッコミを入れられた。


 あと、なんでヴェールのような物を付けているのかという理由も、その肌を守るためだというと納得した。


 要はあれか、日焼けみたいになるのが嫌で対策しているのか。



「我が本領を発揮するのは、月夜の下、すべてが眠りにつきし闇の時間帯なのだよ。乾燥させるのに日光っていうのは結構きついのだよ!!」

「なるほど・・・苦労しているんだな」



 そこで、男にならなければいい、もしくは男として生きていたほうがいいかなと思ってあの性転換薬を作製する研究をしていたのだとか。


 でも、他にやりたい研究が多くて、中々進まず、ようやくできたのだという。


「とはいえ、塗り薬とは予想外だったのだよ。かけても飲んでも使用可能な薬品を作るのに匠のこだわりを入れていたのにがっかりなのだよ」

「成功していると言えば成功しているけどな」



・・・・ただまあ、ここまで聞いておくとちょっと哀れである。


 しかも、この性転換薬はどうも特殊な製法で作ったもので、あの飲んじゃったやつで最後で、新たに作るには100年かかるのだとか。


 うん、ボルド死んでいるな。



「この呪いが解けさえすればよかったのだよ・・・・はぁ」


 まともに落ち込むんで、ちょっとかわいそうになった。


 というか、「鑑定」をかけて見て確認してみたほうがいいのではないだろうか?



 なので、少々説明して快くかけさせてもらうことになった。


「『鑑定』っと」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種族名:『リッチキング』

名前:ミャルゲス

性別:メス(状態異常によりオスの時あり)

HP:ERROR

MP:ERROR


スキル:「神秘の薬師」「欠損回復」「弱点保護」「賢者」「湧き出る知恵」「不安定人化の術」

称号:「元5賢人」「うごめく死体」「治らぬ黒歴史」「馬鹿と天才紙一重」「狂気の科学者マッドサイエンティストモドキ」「国を滅ぼしもの」「殺戮者」「救世主」「自業自得の呪いを受けし者」


状態異常:「男体のお湯呪い」



「神秘の薬師」・・・薬師を超えた薬師。材料さえそろえばありとあらゆる難しい調合が必要な薬品だろうと製造できるようになる。

「欠損回復」・・・事故などによって腕などがもげたりちぎれたりしても、3日ですぐに新しい体の一部が生えてくるスキル。ただし、頭がふっ飛ばされたりもげたりしたら普通にあの世へさようならバイバイ。

「弱点保護」・・・弱点属性がほぼ無効化されるスキル。ただし、強力過ぎると無効化しきれない。

「賢者」・・・魔法を極めた末にたどり着く分岐点の一つの集大成であるスキル。魔法に関してエキスパートとなり、魔力の消費がほとんどなくなる。

「湧き出る知恵」・・・考え付いたことに対する解決法などをすぐに思いつくことができるスキル。ただし、思考速度に対して行動速度は人次第となる。


「不安定人化の術」・・・人化できるスキルの中で、不完全な代物。一度の人化でいまいち安定した人化が出来ず、肌が青白くなったり、外見年齢が安定せず子供から老人まで変化してしまうというモノ。都合よく外見が変化しやすく、「ドッペルゲンガー」と呼ばれるモンスターも同様のスキルを所持していることが確認されている。


「元5賢人」・・・過去にそう呼ばれた5賢人の一人。歴史上では偉大な人物としても名を残してはいるが、本人たちはそこまでたいしたことはしていないと思っている。

「うごめく死体」・・・アンデッド系であり、なおかつ超・活発に過ごした年数が一定期間過ぎるとつく称号。

「治らぬ黒歴史」・・・黒歴史を受け入れており、治療不可能と言われるほどのかっこつけをしたりしている人につく称号。

「馬鹿と天才紙一重」・・・称号名通りな人につく称号。

狂気の科学者マッドサイエンティストモドキ」・・・完全ではなく、むしろ役に立ってしまう自称のような称号。

「殺戮者」・・・過去に特に目的もなく、罪もない者たちの殺戮を繰り返したことがある者につく称号。本人が悔い改めて反省していても、この汚点の称号が消えることはない。

「救世主」・・・直接的にしろ、間接的にしろ救った人数が一定以上いた場合につく称号。

「自業自得の呪いを受けし者」・・・・自業自得、あほかとツッコミを入れたくなる称号。


「男体のお湯呪い」・・・お湯をかぶると男になる呪い。解呪するには特大の聖属性の光を浴びる必要性があるのだが、自身の魔力で作り出したものでないと効果がない。


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「・・・・薬の意味ないじゃん!!」


 思いっきり解呪法が出たけど、薬使っても意味ないと示すような物じゃないかおい!!


 いや、他にツッコミどころはあるけど性転換薬を作った意味まったくないじゃん!!



 思わずアルはミャルゲスに対してそう叫んだのであった。

とりあえずいえる事。

・ミャルゲスが性転換薬で自分の呪いを解呪できると勘違いしていた。

・解呪には、自力で特大の聖属性の魔法を自身に浴びせることが必要だが、ミャルゲスはアンデッド系のモンスターであり、スキルなどで耐性はあるとはいえ、耐えきれるのか不明。


・・・・・意外というか、女性だった。そしてミャルゲスの話なーんか結構引っぱっているような気がする。今までの公認モンスターで一番長いのでは?

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