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169 表と裏でね

なんか書いていたらいろいろ混ざった

SIDEアル



「へぇ、こんなところに集落が形成されていたのか」


 思わずそうアルはつぶやいた。


 現在、いる場所は森の奥地の方にあるエルフの村である。


 木の上から下まで小さな家が建設されて・・・・ちょっとマンションのようにも見えるなこれ。




 話によると、最初の見てきた彼らは「エルフ6人衆」とかいう見張り役の人達であり、交代制でこの村を外敵から守るために動いていたようなのだ。


 で、俺と接触をして、村の方に招待してもらえることになった。


 予めは知って知らせに行った人がいるおかげか、この村の者でない俺が入っても特に騒ぎになることなく、まっすぐどうやら村長の家の方へと案内されているようだ。



 



 一番大きな家に案内され、その中には若い男性がいた20代前半のようにも見えるが・・・・



「初めまして、ようこそこの我々のサモンディ村へ。私の名前はサインド=ガムドルート、この村の初代村長です」

「こちらこそ、俺の名前はアル、公認モンスター『神龍帝』です」


 にっこりとほほ笑み、出迎えてくれたのできちんと礼儀正しくこちらも返答した。


 案外いい人っぽいけど・・・・いまちょっと鑑定して見たら見た目以上の歳だぞこの人。


 外見年齢と一致してしないのが怖いな。・・・あ、知り合いにも似たようなやつがいたか。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SIDEサインド=ガムドルート


 アルが村に入る少し前、村長であるサインドのところに急ぎの連絡が来た。



「・・・・何?公認モンスターだったのか」

「はい!で、6人衆で話し合った結果、村に招待してみることにいたしました」


 通常、村に外部の物を入れる際にはほかの者たちを集めて会議を開くのだが、「エルフ6人衆」はその発言権が一番大きく認められていた。


 何せ村の外部を見回り、危険がないかきちんと調べるようにしているからであり、危険と隣り合わせない地にあるからである。


 其の6人衆で合意して入れたのであるならば特に文句はない。


 

「なるほど、では村の者たちにもすぐに連絡をしてくれ。・・・あ、あとあの頭が固い奴らにも『公認モンスター』の部分を強調して言っておいてくれ」

「了解いたしました!!」



 そう言い残し、連絡して来たものはその場を去った。



・・・・サインドは、この集落の村長をしており、頭がよく切れているエルフであった。


 そのため、どうすればいいのかすぐに適切な判断を下すことができたのである。


 ただ、会議が長引きやすいのはねちっこくするような、フレンドリーではない、誇りが傷ついてしまうなどと言っているような、老害ともいえる者達がいるせいであった。


 


「公認モンスターの部分を強調すれば、反対する理由もなかろう」


 ふふっと、やや黒目の笑みを浮かべてサインドはそうつぶやく。


 公認モンスターがどういう存在なのかは、エルフたちにも周知の事実である。


 ここで頭の固い奴らに先に強調して伝えることで、馬鹿な真似をあらかじめ抑制させることができるとすぐに思いついていたのだ。



 また、バカなことをしたらそれはそれでその野郎どもを里から出してしまう口実にもできる。



・・・・・サインド、村の者たちからは別名「腹黒村長」と陰で呼ばれているのであった。

やっと村に入ったけど、色々と水面下でのやり取りがあるようだ。

腹黒いか腹黒くないか・・・・極端さが出やすいのがこの世界のエルフの特徴かな。

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