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160 帝国での動き

ちょっと久しぶりの出番です

・・・・あまりにも哀れだったために、一応アイディアを出した末に、バッホーンのボルドのために一応滋養強壮剤とか、その他もろもろ何とか大丈夫になるように体力などが付く薬等をゴーレムたちに作成してもらい、投与してもらうことに決めたその翌日、アルは久しぶりに帝国ギルドの方にいるサイトウに会いに来ていた。


 携帯はあれども、こうして直に話すことも大切だと俺は思う。



 前世からの友人でもあり、元帝国第5皇子という立場であるサイトウは、アルにとっては話しやすい友人でもある。帝国のギルドマスターになっているのは意外性があるけどね。なんでこいつがギルドマスターになれたんだろうか・・・・・。




 まあ、来た目的としては・・・



「エーゼット王国の滅亡の知らせがようやく帝国に入ったようだけど、やっぱりいろいろともめているのか?」

「ああ、帝国の方でもその話は入って来ていてさ、旧ミッドナイト王国の領土争いの最中だというのに、その情報を聞いてさらに領土を得ようと欲を出している人が多いようだ」



 まエーゼット王国の滅亡後、その領地を狙う国として思いつくのが帝国だったから、その動向を聞きに来たんだよね。


 別に領土争いとかはどうでもいいけど、少し気になるからなぁ・・・・



「そもそも、1年もたたないうちに2国も滅びてなくなったということ自体が怖ろしいことだがな」

「怖い世の中だよなー」

「・・・そのうちに1つはお前が原因だろう」

「まあそうだけどさ」


 呆れたようにサイトウが言った言葉に、アルは適当に受け流した。


 否定はしない。というか、本当の事だしね。



「あーもう、前世の時から大分チートっぽいような野郎だとは思っていたけど、まさかマジで国を亡ぼすとは思わんかったよ」

「人とは違うモンスターだからこそ、そう言った行動に出られるのさ。人とはズレている思考にもなっているようだし、そのあたりが寂しく思えることもあるさ」

「・・・いや、あんまり変わらないような気がするんだけど?」

「・・・え」


 

 ちょっとその言葉にショックを受けた・・・・前世からの友人に改めてそう言われるとちょっと心に来たよ。


「前世からチートっぽいところと言ったところは否定しないのか」

「あ、それはもう自覚しているんで」


 そもそも自覚していなかったら公認モンスター登録をしないような気がする。


 まあそれはそれ、これはこれってやつですよ。



「そんなこんなで、帝国は帝国で大変なんだよなぁ。今はもう俺は第5皇子の身分を捨てて、ギルドマスターに落ち着いているけどな」

「ふーん、でもさみしいから婚活に最近出ているようだけどな」

「なっ、おまっ、何でそれを!?」


 だってなぁ、この前のエーゼット王国から助けてきた元奴隷たちの婚活パーティーの裏の主催者ですからね。


 名簿リストをちょっと見せてもらって、お前の名前が載っていたことに気がついて、調べてみたんだよ。


 ・・・・婚活系統のそう言った活動ってこの世界にもあるようだけどさ、サイトウ結構出ていたよ。


 しかも、全戦全敗という悲しい記録付き。調べなかったほうがよかったかもしれん。



「まあ、それは置いておくとしてだ」

「それ扱い!?」


 お前が独身だとか、バレンタインとかで義理チョコですらもらえていなかったということは別にいいんだよな。


「今何か暴露されたような気がするんだが!!一応前世で俺も奥さんいたぞ!!」

「えっ!?嘘だろおい!?」

「そこまで驚くか!!」



 ・・・・とりあえず、落ち着きまして。


「さてと、そう言うことは置いてだな」

「何かあるのか?」

「ああ、バッホーンの群れとかを扱っているところって無いか?うちの牧場のボルドの負担軽減のた目に一応動こうと思って、今日ここに来ているんだよね」


 今日来たもう一つの目的がコレだったりする。


 一応ボルドのほうはドーピングで何とか持ちそうだけど、出来れば他のオスも捕らえておきたい。



「バッホーンの牧場と言う計画は失敗しているところが多いそうだけど、そう言うところならバッホーン関連の情報を集められるかなと思ったんだよね。ゴーレムたちに調べさせるのもいいけど、こういった地道な捜査も大切かなと」


 ギルドならそう言った情報も集まりやすそうだしね。バッホーンの捕獲依頼なんて言うのがあるそうで、一応バッホーン牧場を計画するような人たちもいるようだ。


「なるほど。あれ?でもザップリンの爺さんのギルドの方がお前の家に近くないか?そっちに聞けばよかったんじゃ・・・・」

「ついでで来ただけのようなものだしね。帰ったらこっちはこっちでやっておくつもりさ」



・・・・一応ギルドの方にはそう言った情報もあるようで、サイトウからある程度のバッホーンの情報をもらった。


 ついでに、お土産としてゴーレム特製ホットケーキセットを渡して帰宅した。



 帰宅の際に、甘い香りがギルドに漂ったのが原因か女性職員がサイトウの部屋の前に押し寄せていたことに気がついていたけどね。


 甘いものの争いになるだろうけど・・・・・巻き込まれるサイトウは哀れかもしれない。


 まあ、そうなることを分かっていてやったんだけどね!!


 なぜわかっていてやったのか?そんなの面白いからに決まっているでしょ!!

こういうわかっていても実行する奴の事を確信犯と呼ぶのかな?

なお、情報としては余り意味がなかった。そのため、当分ボルドにはまだまだ頑張ってもらわないといけないらしい。

・・・薬で何とかやるにも限界があるし、本腰を入れて探すべきかなこりゃ。

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