146 それぞれの騒動2
2人のそれぞれの視点
短め
本日2話目
SIDEアル
アルがアララン共和国に滞在して見て2日目。
昨日は見ごたえある決闘があったなと思いつつ、日帰りにして今日帰ろうかなと考え中。
せっかく来たのだし、何かお土産でも買っていこうかな。
アララン共和国はたまに海からのでっかいモンスターによる襲撃があって、冒険者たちが討伐するという名物のイベントみたいなことがあるのだが、今は夏と秋の中間の季節なせいか当分はないようだ。
ちょっと残念。出たら参加したかった。
ここのギルドマスターのミランさんに尋ねてみたらだれでも参加は自由だそうで、機会があればおいしいモンスターの時にぜひとも連絡くださいと、ついでに携帯を渡してお願いしている。
タコとかイカとかサメとかそう言うモンスターよぜひとも来い。タコ焼きやライカリングやらふかひれにして食べてやる。
・・・・だけど、この時アルは気がついていなかった。
こういう時に限って無意識の威圧が出ていて、余計にモンスターが寄ってこなくなっていたことに。
気がつくまであと数時間・・・・・
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SIDEラン
「うーん、今日はなかなかいい依頼がないわね」
ギルドにて、ラン王女は依頼が張られている掲示板を見てそうつぶやいた。
討伐とかそう言った依頼を受けたいのだが、今日は薬草採取系の依頼が多く見られた。
「・・・そうね、こういう時こそ遊びに行ったほうがいいかしら?」
そう思い、ラン王女は愛しく思えている人の元へと、開けぬ森の方へ向かって歩み出すのであった。
・・・だけど、後方からこっそり気配を消してついてきている人たちがいた。
ラン王女の気配を察知する能力は高い。
けれども、悟らせずに後をつけている人たちと言うのは・・・・・。
うーん、新しく二人の人物を入れてみる方法をとってみたけど、やっぱり片方に集中したほうがやりやすいな。