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144 夏と秋の中間

本日2話目

夏が過ぎ去り、秋へと入りそうだけど・・・・


「蒸し暑いなー」


 残暑がしっかりと残っていました。


 人化して人の姿になっているアルだが、一応人並みの感覚はあるようなのはもうすでにわかっていることである。神龍帝の姿になれば別に平気でもあるのだ。


 この世界にも残暑と言う言葉はあるようで、去年は特になかったのだが、どうも暑さが残っているようである。


 人化解除して・・・・・は、なんか暑さに負けたような気がして嫌なんだよな。



 ここはやはりどこか避暑地へ行かねばなるまい。いや別に避暑地とかプライベートビーチとかは持っていないけどさ、それっぽい場所なら心当たりがあるからね。







「アララン共和国も暑いけど、こっちは南国風だからむしろ心地いいか?」


 と言うわけで、なんとなく気分的にアララン共和国に久しぶりに訪れることにした。


 転移魔法(テレポート)ってこういう時にかなり便利である。


 なお、ゴーレムたちの商売もこの国にまで広がっているようで、着々と世界中に展開しているようである。


 いつの間にと言いたいけど、まあファーストたちの性能を考えると不思議ではないのかな?


 そもそもチートみたいな神龍帝の俺が作ったゴーレムだし、そのゴーレムがさらにチートな性能を持ても可笑しくはない。


 というか、これ下手するとアレだな。未来がロボットに乗っ取られるようなそんな映画みたいになりそう。


 いや、一応安全装置もつけているし、そうならないように考えられるだけの対策はしているよ。ターミ○ーターみたいなのが来たら嫌だからね。


 一応、時間を超えて移動する魔法とかは創造魔法で作成不可能だけど。タイムマシンはやはり無理か。




 とりあえず、久し振りにアララン共和国を訪れたし、めいいっぱい楽しんでいこう。


 どこかでスイカン割りでの決闘やっていないかな?あれはあれで結構見ごたえあるし。



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SIDEラン王女



「これで17体討伐完了ね」

「確かに、『グレイトベアー』の討伐を確認いたしました。依頼完了です」


 ギルドにて、ラン王女は討伐依頼でぶっ倒してきたモンスターを提出して確認してもらっていた。


 本来であるならば、討伐証明部位というものがありそれを提出して確認されるのだが、ラン王女の場合はアルからもらった収納袋に丸ごと運んできたのである。


 普通ならあり得ない量が入るその収納袋に驚く者たちも多くいたが、今ではすでに見慣れているのか、新人の冒険者とか以外の人達は「またいつものか」という認識で落ち着いていた。


・・・決して、解体とかが苦手なわけではない。せっかくあるのだからフル活用しようと思っての事である。


 また、持ち込んできたモンスターはギルドの方で解体してもらえて、素材を売却する際にやや高額で買い取ってもらえることもあるので、その方法を使用したのである。


 

「解体はいつもの取りギルドへ、査定額とか決まったら後日の連絡でお願するわね」

「はい、そして今回の依頼達成量ですが、凶暴なグレイトベアーの討伐であり、白金貨2枚分です」


 グレイトベアーは倒すのにも手間がかなりかかり、そのうえ10体以上であったので、今回はその依頼達成の速さも考慮されて白金貨2枚と言う報酬をラン王女は受け取った。



 Aランクともなれば収入も大きくなるのだが、一応ラン王女は宿代分は引き取って、残りは預けることにした。


 そのうちいくらかはジューメンダス獣人国にも仕送りをしており、実は結構財政の手助けにもなっている。


 そのため、ラン王女がこのまま冒険者の生活をしていても良いと国からの連絡が最近来た。


・・・まあ、連れ戻そうにも誰もかなわないことは皆の周知の事実となっているのだが。


 というか、戻ってきたら城に暮らしていたら騎士たちの訓練と言ってボロボロにしかねないので、騎士たちが今あるこの平和を乱されたくないと国に懇願したのが原因である。


 よーく身に染みてわかっている国の偉い人たちも、そのことに納得しているので問題はなかった。下手すりゃ自分たちの方へ矛先が向きかねないとまで予想していたぐらいだし。




・・・ただ、ちょっとした面倒ごとならあった。


 ラン王女はジューメンダス獣人国の王女であり、結婚出来ればその権力とかを握れるかもしれない。


 そう考えた周辺諸国の王位を継げない可能性が高い第3、4王子たちが見合い話を最近持ち掛けてきていた。


 今は国におらず、ルンデバラート国で冒険者をやっているならば、その分心的に話しかけやすいかもしれないと考えた人たちが向かったりして・・・見事に撃沈していった。


 だが、それでもあきらめようとしない者たちもいた・・・・



騒動はやってくるものである

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