140 作業中
本日2話目
ゲームをやろうとしたら、セーブデータが壊れて悲しみに暮れて勢いで書いた。
でも、書き終えた後に何とかある程度までのバックアップが取れてほっとした。バックアップはこまめにやりましょう。
・・・浄化しすぎると逆にそれはそれで人が住みにくいので、加減してある程度までの「セブンズブレス(聖)」でアルは穢れていた大地を浄化していった。
「とはいっても、アンデッド系にはきつい環境かもしれないでありますな」
「顔色が蒼くなっているけど大丈夫かよ・・・」
「具合が悪いなら転移魔法でガッバーナだけギルドの方に帰らせておこうか?」
「いやいや、一応今回の目的としてはデッドとやらの討伐もあるであります。このメンバーだと・・・・あれ?・・・我輩が言うのも何でありますが、過剰戦力になりそうでありますな・・・」
「「「・・・・・」」」
ガッバーナのその言葉に、俺達は黙る。
強烈な聖属性の攻撃が可能な神龍帝。
大昔からいて、今もなお影響力が強大で、その実力も確かな吸血鬼。
古今東西あちこちで武者修行をし、その防御力もとんでもないデュラハン。
あとギルドマスターのザップリンさん。
「儂だけなんかおまけ扱いじゃな!?」
「いやだってこのメンバーで唯一の人間だしなぁ」
「我輩たちと行動している時点で結構すごいことだと思うでありますよ」
「・・・お疲れさん」
どことなくその苦労が分かったのか、ゼノだけはザップリンさんの肩をたたいて、どこか哀れみの視線を向けていた。
いや、でもゼノ、お前も大概だと思えるがな。国滅ぼしているよね?
浄化作業も進み、ある程度この大地は綺麗になってきた。・・・あのきれいになり過ぎたところはどうしようかと悩むのもあるけど・・・
「デッドとかいうモンスターを見かけないな・・・」
討伐の依頼もあり、公認取り消しとやばい体になっていたというデッドとやらの姿を全く見かけない。
「最初のブレスの時に近くにいたとか?」
「あれだったら一撃で昇天してしまうであります。余波と言うか、それで我輩なりかけていたでありますし」
「じゃが、かなりの図体になっていたそうじゃし、目立たぬわけがなさそうじゃ」
となると、どこか別の場所へとすでに移動したのであろうか。
「そもそもなんでここまでこの土地が穢れていたのかな・・」
そこが今回の一番の謎である。
国ごと・・・その領地もすべて死の大地と化しているような状態であったが、ここまで大規模なものになるのは自然にはならない。
確実に人為的なものが加わって、あの気持ち悪い気分にさせる状態になったのである。
「公認モンスターがやったとしても複数体はいないと無理な感じがするな」
ゼノがそうつぶやき、なんとなく俺たちもそう思えた。
いやだって、この広範囲の浄化ってきついんだよね。あっという間にきらきらと綺麗になっていくのは掃除の最中の楽しさにつながるものはあるけどね。
でも、ここまでの大規模な穢れと言うのは危険なモノでもある。どう考えても人為的な・・・・いや、もしかすると人外的原因があると言った方がいいだろう。
デッドが見つかればその謎の一部でも解明されそうなものだが、誰も発見ができない。
「・・・仕方がない、今日はこのまま浄化作業をつづけたほうが良いのか」
「そのほうが良いだろうな。討伐云々はまた後で各公認モンスターたちに知らせたほうが良いだろう」
とにもかくにも、ブレスで穢れていた土地を何とかすべて綺麗にしていったのであった。
・・・あれ?これ創造魔法で水と聖で「浄化の雨」とかそんなものを作って勝手に浄化されるようにしたほうが楽だったのでは・・・・と思い浮かんだのは、それから数日後の事であった。
勢いに近いので今回はやや中途半端なのかもしれぬ。