013 自宅に戻って
本日2話目
012の続きみたいな感じですかね?まだそこまで話は進みません。
SIDEアル
公認モンスターとなったけど・・・・
「暮らしとしては変わらないのがいいな」
「ピヨ」
「ピピ」
ちょっとふざけて作ってみた縁側で、ヒヨコたちと共にお茶を俺は飲んでいた。
茶葉みたいなものがあったと思ったら、「鑑定」つかっても茶葉だと出たよ。
あ、ヒヨコたちが飲んでいるのは普通の水ね。
普通に飲んでいるけど、この懐き具合普通の鳥ではなくなっているような・・・・・魔力をエサとしていたけど、俺の魔力を毎日摂取しているのが原因か?
試しに数学を教えて見たら9の段までならできたし・・・・。
まあ、それ以外は普通のヒヨコと変わらんな。
大人になってきているのか羽が生え変わってきて白くなってきているし、とさかも見えてきた。
まあ、触り心地は相変わらず気持ちいいのだが。
そういえば、雷鶏ってどのあたりで成鳥って言うんだろう?今度アリス姫が来たら聞いてみるか。
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SIDEアリス
「・・・というわけで、アルはギルドの公認モンスターとして登録されました」
「なるほど・・・ずいぶん親しくなっているな」
「話聞いていましたかお父様!?」
「いやいやいや、きちんと聞いていたぞ!」
アリスが怒ったので、ザスト王は慌てて言い直した。
娘の話し方からして、ずいぶん仲が良くなったような印象を受けたので、つい心からの声が漏れたのだ。
王としては、強い力を持っている神龍帝がこの国側につく可能性が高くなったのでいいことなのだが、父親としては複雑な心境だったのである。
なので、なんとなくそうつぶやいてしまったのであった。
「にしても、ギルド公認を受けたとなると扱いがまだ楽になるな」
ギルド公認モンスターは、ギルドが認めたモンスターであることを示す。
そのままではないかとツッコミを入れたくなるのだが、国際的にみれば大きな意味を示すのだ。
ギルドはどこの国にも属さない完全に独立した機関。
いわば、ギルドその物が巨大な国と言ってもおかしく無いのである。
そのギルドのうち、冒険者ギルドが神龍帝を公認モンスターだと決定した。
つまり、これでもし神龍帝に手を出そうものなら、ギルドも敵に回る可能性が出たのである。
ギルドは冒険者用ギルドのほかにもあるが、それらすべてのギルドはつながっている。
なので、下手をすると経済的なところから政治的なところまで危険に脅かされることになるのだ。
商業、魔道具、モンスターに対する冒険者たちその他もろもろが国に回ってこなくなると考えれば当然であろう。
このルンデバラート国は王族は飾りとはいえ、貴族階級などはある。
その貴族の中には、こうした神龍帝が存在する情報を得て悪だくみをするようなやつが当然でる。
なので、こうして先にギルドで公認モンスターとなってくれたら・・・・そう手出しするようなやつはいなくなる。
まあ、これでも手出しをする人が出ればその人は天性の馬鹿であろう。出されたら国が滅びる可能性もあるので全力で止めるが。
「さてと、このことを議員たちがどのように思うのかが気になるところだ。アリス、アル殿・・・・殿づけなんかは嫌っていたかな」
「はい、そのように言われるのではなく、気安く接してほしいという感じでした」
「では、アルと時間があるときに話に行ってやりなさい。互いに気楽に話し合えるならば、それは関係を深めることができるのだからな」
「はい。あ、ついでですので調味料なんかも持っていきますね」
強大な力を持っているらしいというのに、そういうところなどにしか関心がない神龍帝に、ザスト国王は何でそういう感じなのかと疑問に思うのであった。
ただ、娘をまだ嫁には出したくはないと思う父親心はあったが。
そろそろひと騒動欲しいところ