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126 やっちまった感があるけど後悔はしない

前回の続きです

「えっと・・・そこまで驚くのか?」


 ザップリンさんが叫び終わった後、落ち着いたところでアルは質問をした。


 一応、これまでさんざんいろいろ見せてきており、今更通信機の様な魔道具(マジックアイテム)で驚くようなことはないだろう・・・・けど。



「いやのぅ・・・そりゃもう本当にとんでもない代物を作っているような物じゃよ」



 ザップリンさんの説明によると、ギルド間の通信用魔道具(マジックアイテム)は固定式であり、しかも安全装置の関係上長時間の使用ができず、次に使用可能になるまで時間がかかる。


 だが、俺が作ったこの魔道具(マジックアイテム)はそんなことは一切関係なく、太陽の光さえあれば稼働し続けるものであり、しかも・・・・



「それって周囲の光景も映るじゃろう?ギルド間のも同様じゃが、場所によってはその魔道具(マジックアイテム)はとんでもない利用価値がありすぎるのじゃよ」



 例えば、何かあったときにその光景を見せやすく、固定していないのでありとあらゆる角度から撮影が可能であり、何処がどのようになっているのか通話の相手に見せられる。


 未知の迷宮(ダンジョン)とかの探索があったとしても、その内部の映像を撮影し、何処に何があるのか、どのようなモンスターが出現するのかなどの確認ができるのだ。



・・・軍事的に利用しても恐ろしいほどの価値が出るのは間違いない。



 また、録画などもできることから子供の成長を記録したいような人たちにもほしがるような代物になるのは確定だ。



 その他の利用方法など、価値が上がるようなものが多く存在するので、とんでもない人数が殺到しそうな代物であった。


「なるほど・・・・そういうこともあるのか」


 

 うん、ただ連絡用にとか会話用にしか考えていなかったよ。こういう時って何で俺って抜けたところがあるのかな?考えればそういう使い道の多さがあるのは一目瞭然なのに。



「まあ、数はそこまでないですから・・・バレなければ大丈夫ですよ」



 バレて殺到されたところで、これは今のところ販売予定なし。


 大量生産は可能だが、もう少し時期を見て考えないといけないと今回ので判断できるからね。



・・その後、小1時間ほどザップリンさんに常識と言う名の説教を喰らった。


 俺って公認モンスターだよね・・・なんかザップリンさんが孫を叱るおじいちゃん風になっているんだけど。


 そういえばこの人が一番常識人でもあるんだったなぁ・・・・・・公認モンスター相手にも説教をしているのはどうかと思うけど、こっちの事を考えてということがよく伝わるからなんか逆にこっちが悪いことをした様で申し訳ない気持ちになるよ。




 説教終了後、ザップリンさんは俺が公認モンスターだったのを思い出してすぐに謝罪を述べたけど・・・別にザップリンさんは悪くないから別にいいと言っておいた。


 というか、雰囲気的になんかなすがままって感じにあるからなぁ・・・・お爺ちゃんか・・・




 ザップリンさんの説教の後、自宅へ戻った俺はふと、前世の爺ちゃんの事を思い出した。


 なんとなく寂しくなったかな。前世の友のうち高山は今サイトウとして帝国の方で生まれ変わっていたけど・・・・やっぱ前世が恋しくなるよ。




 前世のいた世界に行けないか「創造魔法」で作成してみようかとしたけど・・・・ダメだった。


 こういうのは何かの制限があるようで、流石にできないのがよくわかる。


・・・なんとなくホームシックな気分を俺は味わうのであった。




あ、アリス姫とラン王女に渡す予定だったのにすっかり忘れていた。


 まあ、夏祭りの時に渡すか。飾りつけとかもしたほうが良いだろうしな。





・・・主人公、今更ながらのホームシック感を味わう。

けど、過去は過去。もう戻れないんですよ・・・・・

とりあえず暗くならないうちに、次回からも明るくやっていきますね。

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