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124 そうだ、海へ行こう

サービス回モドキ

モドキなのはまだ作者のその手の描写がなかなかできないからである。

本当にすいません。

「暑くなってきたな・・・・」


 アルが転生し、この世界に来て1年・・・はもう過ぎていて、今は季節が真夏であった。


 人化しているこの身体でも暑さは普通に感じ取ることができる・・・・が、出来れば感じたくないよ。


 湖に飛び込んでみたけど、やっぱ今一つだな。




「夏と言ったら・・・・そうだ、海へ行こう」



 なんとなく京都へ行くノリでそう決めてみました。


 やっぱこの季節は海へ行った方が面白そうじゃん。アララン共和国あたりにでも・・・やめておこう。


 あそこは南国だからな。下手するともっと暑いだろうし、この国の海岸あたりにでも適当に飛んでいったほうが良いか。


 




「海だぁぁぁっぁあ!!」


気分的に叫びながら、俺は神龍帝の状態で海に突撃した。


 空からの急降下のダイブだけど、これがまた気持ちがいい。


・・・波がでかいので危険防止のために静かに立てないようにかつ勢いよく飛び込むのが大事だろう。


あ、これもしかしたら飛び込みの種目とかで高得点狙えるんじゃないか?確か余り波を立てずにとかは良い得点だったような気がする。



 それはさておき、思い立って勢いで海まで飛行して飛び込んだけど・・・・やっぱいいよなぁ。


 青い空、白い雲とこの広い大海原!!!




 夏の季節にまさに最高ではありませんか!!・・・・あれ?



 

ふと、海岸の方に目が行くと見知った顔が驚いたかのように見ていた。








「ええええええええええええええ!!ここプライベートビーチだったの!?」

「ええ、アルがいきなり飛び込んでいったのが見えて驚いたのですよ」

「あたしはアリスの友達でもあるし、一応王女でもあるから一緒に来ていたのよね」


 驚愕に驚くアルの横で、アリス姫とラン王女はそれぞれ説明をした。



 このルンデバラート国の王族は基本的に権力はない。


 けれども、一応このようなプライベートビーチなるものは存在しており、今日は二人ともここで遊ぼうとしていたそうだった。王族の特権としてそれは微妙な気がするけどね。


 よく見ると、周囲には護衛らしき騎士たちの様なのがいるけど・・・鎧を着ているからその中すんごい暑そう。


 でも、空までは気がいっていなかったようで、そこにいきなり俺が飛び込んできたものだから、驚いていたようで・・・



「って、アルはいつまでその姿ですか?」

「あ、人化するの忘れていたな」


 人化しない状態で普通に話していたけど、見上げていたら首が痛くなったらしい。ごめん・・・・。




 それはそうとして、二人とも今日はここで遊ぶ気満々だったらしく、水着を着ていた。


 アリス姫の方はパレオとかって言うのかな?ビキニの様な水着に覆うように長い布で腰を撒いているって感じで、色は薄い青色でなんとなく上品さが目立つ。


 一方、ラン王女は・・・・なぜにスクール水着?絶滅危惧種とかって前世の友人が言っていたよね?


 あ、これ転生者の人が絶対にやった奴だ。そうじゃなきゃ説明がつかないけれども…まあいいか。ナイスだと言っておきたい。


 というか、ゼッケンまで丁寧ににつけているっているのはどうなのだろうか。一応尻尾を通す穴付きの様で、きちんと尻尾が出ているけど・・・・胸のサイズがあってないぞ。


 二人とも控えめな印象があったけど、脱ぐと意外と出ているところと出ていないところがしっかりとしている。一応今の俺は人ではなくモンスターだからそのあたりの感覚は人間だった前世とは違う感じがするけど、それでもやっぱり男ですので。


 が、流石にラン王女、その胸のサイズは水着が耐え切れませんよね?なんか今にも破裂しそうでちょっと怖いぞ。メロン爆弾かよ。そしてそれでよくあれだけの激しい戦いとかができるな。


 そして誰がその水着のサイズを設定・・・あ、後方の騎士の一人がぐっと親指を立てていやがった。


 しかも髪の長さとかから女性の騎士らしいけど・・・・あれ鎧脱いだらどや顔していそうだな。


 でもナイスだとは思う。




 まあ、そのことを指摘するのも意味ないし、眼福でもあったので黙ることにした。水着を流行らせてくれていた過去の先人の方々に感謝を述べましょう。




 とにもかくにも、せっかくなので一緒にこの海を堪能することにした。


 あ、人化した状態でこちらもトランクスみたいな海パンです。流石に人化を解いた状態で泳ぐと絶対に波に二人が巻き込まれそうだしね。


 ついでに、最近ゴーレムたちが作ってみた夏用の商品「日焼け止め」を渡しておく。


 効果はすごいよ。材質によっては日焼けで色が変わるゴーレムが変わらないし、安全性もこの間やはり予測していたバカたちが来たので、捕らえて確認済みだ。魔道ギルドのギルドマスターにその許可をもらっていたし、良いことづくめである。




 海で泳いでみたり、ビーチボールもつかって遊んだりしたよ。たまにはこういう皆で遊ぶのもいいよなぁ・・・。



 スイカ割り・・・あ、この世界だとスイカン割りだっけ。


 それもやってみたけど、アリス姫以外全員成功していた。


 そりゃ俺の場合はなんとなくでいけるし、ラン王女は武闘家と言うか、そう言ったものの勘でわかるようだしね。


 スイカンを塩を振って食べるというのはこれは共通らしい。塩かけない派だけど、かけてもおいしいからな。・・・やり過ぎて爆発四散したスイカンは後で護衛の騎士たちがおいしくいただいたようですがね。



 そしたら今度はお化けスイカンとか言うのがあるようだと言ってきた。



「お化けスイカン?」

「ええ、とは言っても通常の物よりもはるかにでかいんですよ」

「お、来たよ!」


 ラン王女が指さした先にあったのは・・・・・え?



「でっか!?」


 本当にでかいスイカンであった。このサイズ、家一軒ぐらいはあるぞ・・・・!?





 ついでなので、人化を解除して神龍帝の姿で挑戦。



「右、右ですよ!」

「そのまま真っ直ぐだ!!」


・・・・うん、これすんごい気を使うな!!


 下手したら二人とも踏みつぶしそうで怖いし、今持っているのって木の棒じゃなくて引っこ抜いてきた大木だからね!!




 割ったら割ったでいい音がして綺麗に割れました。


 味は・・・・甘いような微妙な様な。種を取っておくか。ゴーレムタウンで栽培してみるのも面白そうだしね。




・・・後に、このお化けスイカンでちょっとした騒動が起きたが、それはまた別のお話である。









 そうこうしているうちに、日が暮れてきた。


「おー・・・・水平線に沈む夕日ってきれいだよな・・」

「ええ、こういうのもいいですわね・・」

「黄昏ている雰囲気があるね・・」


 三人そろって体育座りでなんとなくその夕日を眺めたのち、俺は転移魔法(テレポート)で自宅に帰った。


 アリス姫とラン王女はそのまま近くのペンションとやらで泊まるらしい。


 誘われはしたけど、流石にこの雰囲気だと・・・なんとなく甘く感じたからね。


 でも、良い日だったなぁ・・・・・・。


夏の一日って感じだったけど・・・いい感じに締めていたような気がする。

ついでに言うなれば、あのプライベートビーチって他にも各地に遭ったりもするが、それはまた別のお話だったりもする。

真夏のそういう一日もいいけど、海と来たら次は?

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