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103 意味あったか?

本日2話目

SIDE船上


「どわぁぁぁあ!!」

「クラーケンだぁぁぁあ!!」


 海賊船と争っている船上にて、その場にいた者たちは海中から出てきた触手に恐怖の声を上げていた。


 先ほどまでは互に剣戟をかわしあい、魔法を撃ち合い(大砲替わり)、ののしり合ってい他のだが、ここにきて海中からの触手を見てしかも、それが船を襲うクラーケンと分かったこともあって、両者とも一旦互いに戦うの止めた。


 そして、一時的とはいえ海賊とその船の乗組員たちは互にクラーケンの触手に対して攻撃し始めた。


 いくら海賊とか言ってもクラーケンが相手だと船に乗っている者同士の共通の敵であり、ここは協力するしかなかったのである。


「お前もう少し切り裂けや!!」

「バカヤロー!!こちとら数日前の船から奪ったナイフで戦っていて錆びているんだぞ!!」


「魔法が使えるやつは遠距離から攻撃していけ!!」

「剣主体のやつが多いわぁ!!」



 はっきり言って、カオスな光景と化しているのだがここは海の男同士。


 一応互にクラーケンに対しての敵意はあり、協力を築き上げて連携をうまいことしていた。


 さっきまでの敵は今の仲間。


 敵だろうと見方だろうと関係なくクラーケンに対処するために一致団結をしていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SIDEアル



「・・・あの様子なら別にいいかな?」


 海賊と普通の帆船の船員たちが協力してクラーケン・ベビーに対して攻撃し始めたのを見て俺は一旦空中にとどまって見守ることにした。


 人化して「光学迷彩魔法(カモフラージュ)」で見えなくして、その様子を眺める。




 先ほどまで襲って襲われての関係からクラーケン・ベビーによって両者とも襲われての関係になったために、協力をし始めたのは驚いた。



あ、でも別に変な事でもないのか。ほっといたらどっちの船も犠牲になるし、倒せるんだったら協力し合うか。



「特にあの二人とかはすごいな・・・」


 みて見ると、それぞれの船長らしき人達が一番すごそうな感じであった。


 海賊側の船長はドクロの絵が描かれた帽子をかぶっており、サーベルでザクザクとその海中からの触手を突き刺している。



 もう片方の襲われていた側の船の船長らしき人は、こちらは対照的に光り輝く不毛の大地の頭をしているが、筋肉質であり、触手を殴ってちぎってを繰り返している。


・・・・あ、鑑定をかけてちょっと見てみるか。


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種族名:『人間』

名前:マッスラーンド

性別:男性

HP:350

MP:287

スキル:「筋肉使い」「格闘家」「マッスルボディ」

称号:「ゼブラー号の船長」「海の男」「筋肉ダルマ」「腐女子が喜ぶような人」



種族名:『人間』

名前:サトウ

性別:男性

HP:389

MP:178

スキル:「サーベル使い」「天候読み」「海賊気質」

称号:「海賊『レーツ』の船長」「殺人0」「海の男」「厨二病」「転生者」


「筋肉使い」・・・筋力を15%アップ

「マッスルボディ」・・・ムキムキの肉体美を維持できるようになり、鍛えれば鍛えるだけムキムキになる。

「サーベル使い」・・・サーベルの扱いに長けるようになる。

「天候読み」・・・天気を予想しやすくなる。ただし、このスキルの段階で的中率は85%。

「海賊気質」・・・海賊として働くと、仲間からの信頼が高くなる。

「ゼブラー号の船長」・・・ゼブラー号の船長であるという称号。

「海の男」・・・熱く、海を愛する男たちにつく称号。この称号は常時発動効果により海上での自身の身体能力が5%アップ。

「筋肉ダルマ」・・・筋肉を愛しすぎているという証。

「腐女子が喜ぶような人」・・・いわゆるBLとかいうやつで題材にされているが、本人は気が付かない。

「海賊レーツの船長」・・・巷で今ちょこっと有名な海賊団レーツ。その船の船長であると言う称号。

「殺人0」・・・人を殺しかねない職業でかつ、これまでに誰も殺したことがない人につく称号。殺人を犯すと「0」が消える。

「厨二病」・・・アキラメロ。コレハモハヤ治ラン。


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・・・あの海賊の船長は転生者か。どおりでコテコテな海賊風の格好をしているわけだ。


 そこまでチートな能力はないようだけど、「天候読み」のスキルは海上以外でも役に立ちそうだな。コピーさせてもらってと・・・。


 しかし・・・・・まさか称号で「厨二病」があるとは。しかも「鑑定」の説明がひどい。棒読みじゃん。



 

 ここまで見て分かったけど、あの海賊団はおそらくあのサトウがつくりあげたのだろう。スキルや称号がマッチしているし、そこそこ成功するわなそりゃ。しかも、殺人を犯したこともないようだし、物凄く残虐な海賊たちってわけでもないんだな。




 というか、もう片方の船長の方が何かとやばいんですが。



 とりあえず、ほおっておいても大丈夫そうなので一旦俺は帰宅するのであった。




・・・・数時間後に、気になって見に来たら何やら船上で互いに祝いの宴を開いていた。


 すんごい豪快な気質の人がこの世界には多いんだなー。



 

この世界の人たちって、例外もあるけど基本的に明るくてすっきりした人が多そうである。

しかし、海賊は流石に罪だろうからその辺はどうするのだろうか・・・・

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