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098 職人ゴーレム計画4

書いていたらバ○スのセリフがある映画をまた見たくなってきた。

個人的にはそのシーンよりも最後のエンドロール部分が好き。

「うんうん、うまいこといっているな」


 現在、俺の目の前でゴーレムがゴーレムを創り上げるという世にも珍妙な光景を見ていた。



 職人ゴーレム作成用職人ゴーレム試作品1号が、ついにスキルを成長させて自らゴーレムを作っているのである。



 試作品につけたスキルは、創造魔法でスキルを何やかんやして合体させた、神龍帝オリジナル作成のスキル、「職人ゴーレム作成」と言うそのまんまの名前のスキルである。


「デー」

「お、出来上がったか・・・・しかし、もう少し言葉を入れられないかな?」


 今のところ、動作に不備はなく、綺麗に職人ゴーレムを作り上げるのであるが・・・・言葉が足りない。


 いや、本当はこうペラペラスマートにしゃべれるようにしようかとも考えたんだよね。


 でも、世の中そんなには甘くなかった。発音器官が必要だったようで、この時点で短く一文字でしか表せなかったのである。


 ちなみに、いまの「デー」はできたという意味だ。お前はどこぞやの小型版某猫ロボか。


 外見はもうのっぺらぼうの木人形って感じだし・・・・こいつが作ったのはさらにすらっと手足が伸びた木人形。


・・・・デザイン担当のやつがいたほうが良いかも。「デザイナー」のスキルを成長させた「一流デザイナー」を付与したカートリッジを入れるべきか?


 あと、ゴーレムに心とかが宿る可能性もあるかもしれないので、一応危険がないようにいろいろと決まり事とかも入れてみるか。


 気分はなんとなくロボット博士である。・・・ロボットではなく、ゴーレムだけどな。


 区別としては、機械ではなく魔法によって稼働するというところか。いや、歯車とかも内部にしっかりと組み合わせて半分機械、半分魔法といったところか?








 試行錯誤を繰り替えし5日、ついに完成品ができた。



 外見は人そっくりだが、人との区別としてアホ毛アンテナなるものを装着。ゴーレムの不調とかを探知した時とか、何かあった時によって反応が目に見て分かりやすいようにしている。・・・アホ毛なのはなんとなくである。


 一応来ている服は普通の洋服であり、それなりに気を使ってます。


 あと、ゴーレムなので男性も女性もないことから中性的な顔立ちにし、多分男装を徹底すればイケメン、女装を徹底すれば美女に見えるであろう。


 ・・・当分はこの中性的な姿にとどめておくけどな。職人ゴーレムが増え次第、わかりやすいように外見なども変えていく必要がある。


 ゴーレムとは言え動力は必要。一応ガソリンスタンドみたいなのをこの雲の上のゴーレム工房各場所に接地していつでもどこでも供給できるようにした。


 普段使っている魔道具(マジックアイテム)のように魔力電池や魔石などを動力にしてもよかったのだけれども、メンテナンスの事を考えるとこちらの方が何かと都合がよかったのである。


 一応、職人ゴーレムの世代が進んで、改良を重ねていけば動力は変更する予定だ。



「・・・・一応、この職人ゴーレム作成ゴーレム完成機が、このゴーレム工房・・・いや、『ゴーレムタウン』最初のゴーレムとなるかな?」


 雲の上で働き、そこで過ごすゴーレムたちが暮らす場所・・・『ゴーレムタウン』。


 この場所はそう名付けようかな。安直だけど、後で変えればいいかもしれない。



 とはいえ、最初のゴーレムなら記念として名前を付けねば。


「このゴーレムタウンの始まりにして、祖先としてもなるかもしれない機体・・・・・ゴーレムを創造し、発展させていくものとして・・・・『ファースト』。1番最初にここに住むゴーレムとしての名前はどうかな?」


 まあ、こいつを作るまでに一体いくつのゴーレムを作製して元にしていったのやら。その試作品たちは保管していて、ゴーレムたちが増える際についでの改良を加えてもらおう。


「ファースト・・・・・ハイ、認証完了デス」


 自身の名前を受け取り、ファーストが稼働した。


 名前を付けたこの時から、稼働して行くようにプログラミング・・・というかスキルミング?を付けている。


 今日この日、職人ゴーレム計画はこいつで完了し、そしてまた新たに進んでいくのであった・・・・。



 そして、この時おれは気が付いていなかった。


 危険性がないように作ったのだが、その過程で俺自身にも予測不可能であった「意志」がゴーレムたちに生まれていくことを・・・・。


 そして、そのことは後々いろいろ引き起こすことになるのだが、それはまた別のお話。


 

 とりあえず、やっと当初の目的であった職人ゴーレムが作れたよ。


 あとは、どう職人を区分けしていくかだよなぁ・・・・用途によっては俺が使用しないものまで作っちゃったし。後先考えろとはまさにこのことか。

 後に、この日のことを後世の学者は語る。

「意志を持ったゴーレムたちが生まれし記念の日」と・・・・・・・。


・・・とりあえず、今回はここで言ったん計画は終了。次回からいつも通りのんびりとした暮らしになるかな。何気に4話分も使っているなぁ。話の最中にこのゴーレムたちは出していきますよ。

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