097 職人ゴーレム計画3
本日2話目
やり過ぎには気を付けましょうという教訓回でもある。
やり過ぎと言う太鼓判を皆に押してもらったところで、まああまり気にしないようにと言う方針で行くことにした。
他の皆も、これにはもはやツッコミを入れるのに疲れたようで、とりあえずせっかく来てもらったので、一応作ってみた各施設を紹介してみた。
「これぞ、ゴーレム職人修理場兼人も泊まれる宿泊施設『天空宿』かな。修理工房も兼ねているけど、一応ここにきて泊ることも可能にしてみようかなと」
「・・・・これ修理工房か?」
ザップリンさんがそうつぶやくと、他の皆もうんうんとうなずいた。
見た目がほぼ旅館だからな・・・・・一応ゴーレムたちを創ったら破損とかした際にここに来るように設計する予定である。
「ってここって空の上っすよね?人も泊まれる宿屋ってことはお風呂もあるんっすか?」
「もちろんある」
一応風呂にはこだわりがあるからね・・・・というか、むしろ雲の上に作ったからこその利点として・・
「海上から発生する水蒸気を集めて、ここの風呂に蓄えることもできるんだよね。しかも、スイッチの切り替えで雷雲が混じって電気風呂ができます」
「すごすぎるというか、これ普通の冒険者である俺たちからしてみればかなり高い宿にもなるぞ・・・」
「まあ、まだ内部の従業員ゴーレムとかがいないから稼働はしていないけどね。一応形だけで未完成」
「未完成でこれって、完成したらここに通いたくなるわね・・・」
そんでもって宿から出て、ゴーレム地区の方に行く。
「ここで職人ゴーレムを生産・加工・改造してそれぞれのスキルを活かしての区分けをして、働いてもらうんだよね。ここで育てば、スキルも成長してさらに上の職人ゴーレムを作製できるようになるのさ」
「首都の区画分けに似ているのぅ」
「一応参考にはさせてもらいました。まあ、既存の鍛冶屋とかがつぶれないようにここでのみの限定稼働だから問題はないかな?」
「・・・・アルさんの鱗で十分すごい材料になるっすよ。それこそ、武器とかにしたらとんでもないものになってしまうっすからいいと思うっす」
そんでもって、中央の・・・・
「あれが、ドランが張り切り過ぎて危うく突き破りかけたこのゴーレム工房のオブジェとも象徴ともいえる巨木だ」
「いやもう、ここに来た時からすでに見えていたけど、こうして見るとでかいわね・・・」
「あ、すでに鳥の巣がちらほら見えるっすよ!」
「てっぺんがでかすぎて・・・ここって空の上なのに、さらに上ですごい・・」
一通り見てもらって、全員の感想は・・・
「「「「「これもうゴーレム工房じゃないよね?」」」」」
「コケ」
「ココ」
「グォゥ」
・・・・仕方がないじゃん!!ついつい調子に乗ったんだよ!!
そして、肝心の職人ゴーレムはまだ配属してません。というか、やっと試作品1号が稼働し始めたばかりでいつここがフル稼働するのやら・・・・まあ、一旦はここでこの工房と言うべきか、もはや天空の城と言うべきかわからんこの雲の開発はやめておこう。
とりあえず、場所はできたのだし次は肝心の職人ゴーレム生産をメインにしなければ。
やっとメインのゴーレム開発に取り掛かれるなぁ・・・
コメントにて、某天空城よりも某青猫ロボ映画版が近いのではないという指摘がありました。
……あ、確かにこっちの方が似ているかも。