096 職人ゴーレム計画2
まだまだ発展中
「コケー・・・・コッコッコッコ」
「ココー・・・・コッコッコッコ」
「大体そのラインであっているかー?」
「コケ!!」
「ココ!!」
了解を示すかのように、ピヨ吉たちが鳴く。
彼らの鳴き声はよくとおるので、離れていても聞こえやすいっていうのがいいよね。
現在、アルは雲の上での職人ゴーレム置き場・・・もとい「雲工房」なるものを建設中であった。
建設は今で3日目だけど、だいたい土台はいい感じにできてきているので、今は職人ゴーレムの担当する部分で区画分けをしているのである。
そのために、わざわざアララン共和国で貝殻を取ってきて砕いてよくグラウンドとかで引く白線の元を作って、わかりやすいように印をつけているのだ。
・・・この地面は元は雲だから真っ白なので、白線ではなくわかりやすい赤線にしているが。
しかし・・・鶏が手伝っている光景とはこれいかに?
結構助かっているから別に問題ではないけどね。線を引くためにとててっとかけていく姿が可愛いし。
ついでに、工房とかそういう物を作るので小屋みたいなものを作るために、現在ドランには雲の畑の森林区画にて木材とする木々を急速成長及び切り倒す作業をしてもらってます。
雲を突き抜きかけた巨木は土台を超強化して頑丈にしてからこの雲工房の中心に移植してオブジェにしました。
せっかくここまで育ったからもったいなくてな・・・・この際、この巨木に第2自宅でも作ってみるか?
というか、この巨木のせいでリアル天空の城っぽいことになっている。あれも確かこんな木があったなぁ・・・。
周囲の雲をかき集め、足りないのであれば「セブンズブレス」で水を出して炎で蒸発させて氷魔法の方で急速冷凍させて雲を作製する。
「雲固め」で固めて、接続および一体化させてしっかりと土台を・・・・
「・・・・で、皆に聞きたいけどさ、これってやり過ぎた感があるけどどうかな?」
「「やり過ぎなような気がします・・・」」
「本当にすごすぎっすよ・・・」
「いや本当にこれは・・・」
「いやはや、本当にすごいのぅ」
「コケ・・・」
「ココ・・・」
「グォウ・・・」
作り始めて1週間後、俺はアリス姫、ラン王女、ゲバルト&ラスラン、ザップリンさん、ピヨ吉、ピヨ美、ドランの全員にいったんこの光景の全体を見てもらって意見を聞いてみたところ、満場一致で「やり過ぎ」と言われた。
うん、ピヨ吉、ピヨ美、ドランのお前らも一応この作成に関わっているからな。共犯者だからな。
しかし・・・まあ、自覚はしている。
これ、もう工房とかいうよりも・・・・国サイズまで拡大したからな!!島一つと言ってもおかしくはない!!
さすがにここまでやるのはどうかと思い、親しい人たち全員で評価してもらってわかってはいたけど、改めて真正面から言われると自分でもどうかと思ったよ!!
・・・たまに思う。主人公にストッパーがいるのではないかと。
しかし、ここまでやってしまうともう一つの国土としてもやっていけそうかも。
大体のサイズは某天空の城をちょっと広くした感じ。