表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

前編 天使と悪魔の最低な企み

「天使ー、人類滅ぼそうぜー」


「えー、やだよ悪魔くん。そんなことしたら神様に怒られちゃう」


「いいじゃん、暇なんだし」


「嫌だよー。神のばばあがエステ(笑)に行っている間、僕を信頼(爆笑)して代任として世界の統治を任してもらっているんだよ。ここまでのにどれだけ頑張ったと思ってるんだ」


「大丈夫だって。こっちだって何も考え無しに言ってるわけじゃないんだ」


「じゃあその考えを言ってみてよ」


「分かった。これ何だと思う?」


「ストップウォッチみたいななにか?」


「ぶぶー。答えは魔王の爺からかすめ取ってきた。リセット装置」


「リセット装置?」


「好きなだけ使えて、好きな時間まで巻き戻せて、好きなだけループを覚えられる人を決められる」


「そっか。僕と悪魔くんだけ記憶を残しておけば婆にも爺にもばれないんだ」


「そそ。どうだ。楽しそうだろ?」


「何だよー。そんなのがあるなら先に言ってよ」


「わりいわりい。でさ、どうする?」


「もちろんやるに決まっているじゃないか!」


「さっすが天使。話が分かるなあ」


「じゃあ何しよか……って決まってたね。人類を滅ぼすんだけど、どうやって滅ぼそうか」


「あんまり大きすぎることやったら爺にばれちゃうからなあ」


「リセットで何とかならないの?」


「多分リセットするよりこっちが殲滅される方が早い」


「ファッキン。老害は死ね」


「でもだからこそ、そのスリルは楽しいって思わないか」


「思わない。僕は安全圏からぬくぬくと遊びたいんだ。モン○ンしたいとは思うけど実際に狩りをしたいとは思わないだろ」


「意気地なし」


「いいもーん。僕としては悪魔がドMにみえて気持ち悪いからどっちもどっち」


「そうだな。でさ、早速どうしようか。リセットするんだから時間はそれこそ無限にある。好きなように遊ぼうぜ」


「じゃあ、まずは簡単な所から。宇宙人にでも攻めてきて貰おうか」


「いいね。でもそれだと簡単に滅ぼせそうだな」


「少しずつ難易度を下げればいいんだよ」


「了解。じゃあどっちが宇宙人作る?」


「発案者がやろう。ええい」


「おお、これは強そう」


**********


「「えええ」」


「なんで人類が勝つんだよぉ」


「おかしい。こんなことはありえない」


「弱ったなあ。まさか外敵が出てきたことで、国と国が協力することになるとは」


「結束力強まったら勝てるわけないだろうが! こっちはなんのために言語を統一しなかったと思っている!!」


「天使落ち着け。外敵が駄目なら自然災害を起こせばいい」


「そだね。まだチャレンジ1回目だし」


「じゃ今度はオレっちの番か。火山の噴火と地震と津波とハリケーンを同時に起こしてやる。何より温暖化で平均気温を5度あげてやる」


「うわっ、えっぐい」


「流石にこれは滅びるだろ」


「そうだね。っとまずはリセット。おお、本当に綺麗さっぱり戻っている」


「だろ? やっぱ爺って魔王だわ」


「疑ってたわけじゃないけど、実際に見るのとでは大きく違うね。じゃ次は悪魔がどうぞ」


「お言葉に甘えて、悪魔いっきまーす」



**********



「「なんでだよ!!」」


「いや、理由は見てて分かってんだけど」


「成長したんだ!」


「自然災害に適応できる生物に!!」


「こんなの絶対おかしいよ」


「なんかこっちが想定しているより人間強え」


「こうなったら人類にだけ効果がある病原体をつくってばら撒こう」


「いいなそれ。もちろん今までの特効薬は全てきかない奴な」


「当然さ」



**********



「「あああああああああ」」


「くそっ! なんで天才が覚醒して新しい薬創るんだ」

「その所為で別の病原菌も死滅したじゃないか!!」


「人間甘く見てた。こうなったら多少の無理を押してでも…………」


「駄目だって。糞爺にばれたらまずい」


「くそっ、なんで暇つぶしをしたのにこんな思いをしなきゃいけないんだ」


「まるでボクらが無能みたいじゃないか」


「どうする? 腹の虫が治まらねえが良い案が無いと間抜けになるだけだぞ」


「……! 閃いた!!」


「マジか天使。どんなのか?」


「”ピー”で”ピー”を”ピー”して・・・・・・・・・・・・」


「……悪魔のオレがいうのもあれだけどよ。おまえ悪魔だろ」


「いやー褒められても。顔が赤くなっちゃう」


「自信を持って言える。天使のその案は絶対に成功する。それは完璧だ。今までやった案のどれよりも現世に影響を与えず、かつ人間だけを殺すことが出来る」


「ボクもそう思う」


「とはいえオレらの勘違いってこともある。やってみようか」


「そうだね。えっと…………はい。準備できたよ」


「ではやるか」


「「ぽちっとな」」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ