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俺に身長をくれっ!  作者: 968
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調査

公園が視界に映ったことで、公園に人がいた場合調べることができないのでは?と浅はかに公園に行こうと思ってしまったことを後悔した。しかし、公園に人の気配はなかった。

少々広い公園なので奥にいないか歩いてみたがホントに誰も居ない。

この時間帯に人がいないとは珍しい。普段、休日の昼過ぎは遊んでいる小学生や談笑している子供連れの親、散歩途中の老人がベンチに腰掛けていたりする。

「誰も…いないね」

「うん」

…はっ!と何か閃いた小鳥がこちらを向いてきた。

体の変化の影響か、今日の小鳥は不思議と冴えている。閃いたであろう内容に期待してもいいだろう。

どうかしたか?と尋ねると自信満々にこういった。

「どっかでイベントが開催されていてみんなそっちに行ってんじゃないかな!?」

小鳥は小鳥だった。

今までのは恐らく奇跡だったのだろう。

周囲のイベント情報は月一にチラシで新聞を取り寄せている家庭に送られる。

小鳥は毎月どのイベントなら行けるのかチラシを睨んでいるので少なくとも休日の情報は頭に入っているはずだ。そして今日は近くでイベントはない、行ける日にちを強制的に一緒に考えさせられている俺の記憶が正しければの話だが。

「いいや、今日はイベントは無かったはず。もしそのようなイベントがあったにしろ数人はここにいてもおかしくないと思う。少なくとも散歩している老人はいそうだね」

「あ、そうだった…………。じゃああの竜みたいな化け物に餌として連れ去られたとか?」

「それならニュースの影響でみんな自宅に避難している方がまだ現実的だと思う」

「ああ!なるほど!」

小鳥の考えを聞いていたら考えるより先に口から答えが出やがった。

それより二つ目の案がなんだか引っ掛かるな。

今日戦った竜は本能のままに餌を求めるようだったが、小鳥が言ったように巣に持ち帰って例えば身長がある程度伸びれば食し、またある程度伸びたら食し。と、わざわざ外に出なくても食べれる知恵を手に入れたら…。

………いや、さすがにこれはネガティブ思考か。

身長が伸びるにしろ、一日単位の話ではなくて月単位、年単位の話となってくる。そして身長が伸びるのは子供だけ。

10センチ分の身長を毎日食すのにどれだけの子どもを拉致することになるのだろうか。

あの竜は数十人を一度に喰らったのだ、途轍もない数の子どもを拉致するより町に駆り出てその場て喰らう方が楽。

引っ掛からなくてもよかった。

さて、理由は単なる仮定だが人がいないことには変わりない。誰かが来る前に調べることにしよう。

「じゃあ、人が来る前にさっさと調べますか!」

「りょーかい!それじゃ私からね!」

そう言って開いた右手を目の前にかざす。

「よーぅし!あの大きな拳の根源が『打撃』と考えて…。対となる根源は『斬撃』と考えよう!いでよ、剣!」

グッ…。と小鳥の指先に力が入る。あのリンゴを粉砕したという手だ。

……。

……………。

……………………。

なにも生まれなかった。

「くそう!」

対なる根源は斬撃ではなかったようだ。


二回目。

「んー『物理』と考えて、反対は何だろ……。やっぱ『魔法』?」

攻撃に関しての物理とは対象を物質で攻撃するもの。剣で切り裂いたりハンマーで殴ったり、拳でどつく等がそれにあたる。そしてそれと対となる攻撃は物質ではない攻撃となる。

しかし魔法とはすなわち物理法則を無視する、または強制的に発生させて物理攻撃をするものだ。例えば炎系の魔法を行うのなら空気中の塵や埃を通常ではありえない振動数を与えて燃焼させたり、振動もなく熱を発生させて炎を生み出すといったところだろうか。

なので対象に物理ではないこの世に存在する概念的何かで攻撃、つまり精神攻撃となるだろう。

ただ、剣と魔法の世界のように物理攻撃と魔法攻撃は相反関係となっている。今の世界は何者かによって作り替えられた世界なのでゲームのような関係も考えうるのだ。

まるで高いの反対が安いだの低いだの…のように複数存在するような考えと言える。

そうなって来るとAの反対のBが違うからAは違うという考えで数を潰せると思っていたが、Cという案も出てくるモノもあるということになるのでBが無いからといって外すことが難しくなってくる。

ああああ、もう考えるのが面倒くせぇ!

「おーい、真樹?魔法でいいのかな?」

「…あ、ああうん。やったれ小鳥!周囲に音が響かない程度でね!」

「おーし!魔法といったらやっぱ火炎系でしょ!——夕刻の煌きよ、その姿を焔と移し替え我に力を授けよ!インフィニット・ファイァアアアアアアアアア!!!」

夕刻の煌き=太陽が沈むときって揺れてるように見えるけどまるで炎みたいだね

その姿を焔と移し替えて=太陽は熱いし夕日は揺れてるから炎として扱うね

我に力を授けよ=その火力を私が攻撃として扱うからちょっと頂戴

インフィニット・ファイァアアアアアアアアア!!!=ただかっこよかったからつけてみただけ

だろうと思う。今朝の小鳥を思い出すな。

結果は火の粉すら出なかった。

あれだけ叫んで何もなかったので虚しさだけが木霊する。

「おつかれさま」

「今その言葉を掛けられても傷をえぐるだけよ…」

「さ、さて次だ次!今度は物理攻撃の反対が精神攻撃と思ってやってみてくれ」

「精神攻撃…?」

「あー、まあ幻惑攻撃かな。試しに俺を対象に小鳥が二人に見える攻撃をしてみてくれ」

「えー、あいよー、これからーあなたはー私が二人いるようにみえーるぅ――」

完全にやる気をなくしてる…。

ゆっくりと右の手のひらをこちらに向け弱々しく力を込める。


「あ、すまん。小鳥はひとりのままや…」

「はうぅ…」


小鳥はやる気を削がれたようなので順番を変わることにした。





魔法って物理法則を無視した物理と捉えるか奇跡の産物と捉えるかで何が反対なのかって変わってくるんだなーと。剣と魔法の世界のように考えるのが手っ取り早いんですけどね。今後出たらいいなと思う魔法使いの為にも設定はしっかりと……………あ、すみません。物理の反対を考えるのが面倒になってすっぽかしてました。長引いた理由はこれです。すみません。

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