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俺に身長をくれっ!  作者: 968
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家にて

「あー、おかえりーどうだったー?身長…じゃなくて小鳥ちゃんのおっぱい」

それが帰ってきた俺に放つ母の第一声だった。

いやまぁ俺の身長に興味を示さないのは別にどうでもいいのだが…。

「なんで小鳥の胸を聞くんだ?」

少しの呆れ声で台所で夕食を作っている母に返す。

「いやぁー、同じ女同士気になるじゃん?」

「じゃん?って知らねーよ…」

先程より呆れをプラスした呆れ声で返す。

今時(いまどき)の女の子ってあんなにも胸が育つものなのねー!羨ましいわぁー」

お母さんは取り出したフライ返しを振りながら頬に手を添えて言う。

IHの上に乗ったフライパンから変な焦げた匂いがするが……いいのだろうか。嫌な予感しかしない。

「お母さん!焦げてる!焦げてる!」

台所前のリビングでソファに座りテレビを見ていた妹がこちらを向き叫んだ。

その声を聞いた母は慌ててフライパンの様子を見に行く。

そして俺は立ち上がった妹の胸を無意識のうちに見ていた。

「……ごめんなさいねー!私の胸は小さくて!今時の女みたいに胸が大きくなくってー!」

「なんも言ってねぇだろーが!」

…たしか、この前妹は胸のカップがCだのなんだの行ってた気がする。

俺的には小さいとは思わないのだが。

でも、小鳥と比べると………うむ、小さいよな。

「おにーちゃん絶対小鳥さんと比べてるでしょ!」

「してねぇわ!」

「図星!」

「じゃない!」

いつも通りの兄妹の言葉のキャッチボールが繰り返される。

こういうのは何度繰り返されても例えウザったく思えたとしても飽きるということがないんだよなぁ。

「まぁまぁ、喧嘩はそのぐらいにしといてねー。ご飯よー」

母の仲介の声が入る。

「アンタが小鳥ちゃんより胸が小さいことは誰も知ってることよー。」

プラス余計な言葉も飛んできた。

「……わ、私も今の小鳥さんと同い年にになったら絶対にバインバインになってるんだから!」

「いや、無理だろ」

妹の言葉(ボケ)に即座にツッコミを入れるが、条件反射の如く妹の拳が俺の腹に突っ込んできた。

「うぐっ……!だ、大体、お前が未だに幼子(おさなご)みたいにツインテをしてるから胸が成長しないんじゃないのか?結ぶならポニテにしゴフッ!」

俺が言い切る前にもう一発。

攻撃性たっぷりだから女らしさがなくて胸が成長しないと付け加えようとは思ったが流石にやめよう。

思った以上に妹のグーパンが強過ぎる。痛い。

「髪型は関係ないっ!ツインテでもバインバインの人だって絶対いるって!」

と、妹──もとい、名前の紹介は今更だが緋香里はツインテを抱き抱えるように持ちながら言った。

どうでもいいが俺はポニテ派だ。

付け根の紐でギュッと縛られているところといい、そのあと拘束から開放されたが如くぶわっと広がっているところといい、動く度にぴょんぴょんと可愛らしげに動く毛先といい、素晴らしいと思う。

あの緋香里が持っているものがツインテではなくポニテだったらなぁと見ながら思ってしまう。

まぁ、先に言ったようにどうでもいいコトだな。

「…じゃあ、ツインテで胸が大きい人がいるという証拠は?」

証拠が無ければ緋香里もツインテじゃ胸は大きくはならないと言う事に気付き、潔くポニテにしてくれるだろう。

という思いのもと俺は言ってみた。

「え、証拠………?」

気のせいだろうか、緋香里の顔が赤くなっているように見える。

まるで告白する前の言おうか言うまいかを戸惑っている状態のような……。

(因みに俺は告白したことはない)

え、あるのか……?

それともないのにそう言われてどう言っていいのか戸惑っているのか…?

「……………アニメ」

ぼそっと何かを言ったように聞こえたが、何と言ったのかははっきりと分からなかった。

「ごめん、なんて言った?」と聞き返してみると、はぁ?もう一回言わせるのかよ。という顔をされたような気がする。

いい加減吹っ切れたのか大きな声で緋香里は言った。

「だから、アn」

「ほら、アンタらご飯って言ってるでしょー!」

今度は聞き取れるとは思ったのに、次は母の声と重なり聞こえることが出来なかった。

聞くのはあとにしよう、と俺は飯を食べる為に緋香里と同じく席についた。

投稿かなり遅れました( ̄ω ̄;)

下書きを途中で止めて数日後に続きを書こうとしたら何を書こうとしたかを忘れまして……(;・ω・)(いいわけ)


因みに私はツインテ派です。

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