説明5
「ポストに入っていた情報…まぁ手紙なんだが、続きにはこう書いてあった。『発現した能力の根源となる意味とは真逆の意味を持つ能力も使える。そしてその能力を用いれば失ったものを使用した分だけ回復が可能である。』つまり、小鳥さんの能力の根源の意味が打撃だったとする。それとは逆の意味となると斬撃となる…のだろうか」
誰からの情報なのかが分からないから、それを易々と信用するのは難しい。
しかし先程の小鳥の件やまだ情報が少ないこととがあるので一応信用はしておこう。
そして、俺が発現した能力は剣だった。つまり…根源の意味は斬撃。
「じゃあ私と真樹の能力は似たものってことね!」
俺の思考を小鳥の嬉々とした声が遮った。
互いの能力は俺が斬撃、小鳥は打撃…それがそれぞれ逆であれば能力は似たもの同士となる。
結構嬉々とした声だったので顔を覗いてみたらかなり嬉しそうだ。
萎んだ胸が元に戻るってのはそれ程までに嬉しいのだろう。
「いや、それはないしょ」
そんな彼女の声が小鳥の嬉々とした声を拒絶した。
「小鳥さんが打撃、真樹ちゃんが斬撃だったのなら似たもの同士とはなるが、小鳥さんの能力が打撃と言ったのは単なる予想に過ぎない。真咲ちゃんの能力の意味も斬撃じゃなく、剣であって逆の意味は剣という可能性もある」
なるほど、安直に思いついたことが根源の意味とは限らないのなら、これは考えないとな。
そういや剣は片刃の刀で剣が両刃の刀だっけ?
確かに思い返せば俺が戦闘時出した剣も片刃の刃だった。
「まじ……か…」
小鳥はそれを聞いて落ち込む。
俺も小鳥と能力が似たもの同士ならそれはそれで嬉しかったよ。
……………………。
………おい、ちょっと待て。慣れっこだったから言い忘れていた。
「小鳥!上を着ろ!上を!」
先程からずっと上半身裸を晒していたのだ。
「あら」
それを聞いて小鳥も気付き服を着はじめる。
「全く…やっと服を着始めたか。例え女の子の裸体とはいえ幼女じゃない限り私は興奮はしない。特に胸が幼女に似て…………ちょっと待て、思い返してみれば小鳥さんの胸には何故か輝きがあった!幼女を捨て去ると共に失われるはずの輝きが…!若さが!嘘だろ…、女性の貧乳を見たところでどうせたかが胸板と興奮どころが萎えるだけだった俺が…!幼女でもない女の子の胸を見て悦んでいるだと……!?ありえない…俺は貧乳に目覚めたというのか…。違う!この目で感じた彼女の胸には輝きが!艶が!若さが!幼げながらも将来の為に自身に満ち溢れた小さな胸!彼女の胸は幼女へと還った、昇華したのだ!例え最近幼女の裸体を見てないからそう見える幻覚かもしれないが!だが、この感じる感動、躍動、心の高鳴りは本物っ!これは鼻血待ったナシ!!目から発せられた快楽が全身に回り、脳へと収束する!快楽神経が悦んでいやがる!これは最高にハイってy」
興奮のあまり一人称が私から俺へと戻った彼女を、小鳥は無言で発現させたグローブでそのまま一言も発さず思いっきり殴った。




