説明4
「能力って……俺たちが何かを失って手に入れた能力のことだろ?もしかしてそれ以外になにかあるのかよ」
彼女はまるで苦虫を噛み潰したような顔をして唾液を飲み込む。
そこまで大事なことなのだろう。
演技であれば鉄槌が振り下ろすこととなる。
先ほどのテンションからこれだから演技なような気もするが…。
「ねぇ、さっさと言ってよ。そんな演技の塊みたいな顔しなくてもさ」
「あ、バレましたか」
女性の勘恐るべし……!
そして俺は決めていた。演技であれば鉄槌を振り下ろすと。
「よし小鳥、後でよろしく」
「あいよ」
「なんで!?幼女の小べ……拳骨を浴びせられるならまだしも、興味のない女に拳骨を浴びせられるなんてSっ気なんですね!」
こいつ今なんて言った!?小…………、いや言い直した時点でいけないヤツだ!
くそう…!一発ガツンとやりたいが、やってはいけない気がしてならない。
もどかしい。
「頼む…小鳥、俺の分も頼む」
ガツンとやりたい衝動を歯を食いしばって堪え、苦し紛れの声で頼む。
「OK、真樹の想いは受け取った。人格を忘れるぐらいガツンとやるよ」
「いや、流石にそこまでしなくていいから」
「う、うぅ~ん!衝動に堪える姿も愛らしい!抱きしめたいぐらいだ!」
ことあとガツンとやられるというのに妙にテンションが高い。
なんだよ…「う、うぅ~ん!(↑↑)」って、変態通り越してなんだか恐ろしい。
これ以上は話が逸れていく可能性があるからここでしっかりと話の道を戻そう。
無限ループが続いてしまう。
「あぁ、そんな気持ちはどうでもいいから話の本筋を」
「おっとすまん。つい」
そう彼女は軽く笑いながら頭を掻いた。
1度目を閉じてから呼吸を整え、気を落ち着かせて口を開く。
「もっと早く言うべきだったかな。今朝ポストに入っていた情報なんだが…貴女達の能力は使用する度にその能力の代償として失ったものを更に失うらしい」
………。
………。
………。
………。
「は?」
突っ込みたいことは色々とあるが、まず話を理解するのに時間を要した。
ポストに入っていたってのも驚きなのだが……ホントにもっと早く言うべきだった事を今更言いやがったぞ…コイツ。
その情報が真実であれば俺は朝起きた時より身長が縮んでいるという訳だ。
そして小鳥は胸が萎んでいる……。
ふと小鳥の顔を覗いてみれば心なしか憤怒より絶望の方がかなり強く感じられる。
そりゃそうだ、あんなにあった胸が今はまな板なのだから。
そしていつかはマイナスAカップとなるかもしれない。
「……オッサン、メジャー持ってない?柔らかいの」
弱々しい声が小鳥の口から漏れ、彼女な懐から無言でメジャーを取り出して小鳥に渡す。
よく持ってたな。
「目測りでもいけますが幼女のスリーサイズを調べるのに使いますからね」
俺の心中を汲み取ったかのように恐ろしいことを口にする。
だが今の俺達は鉄槌を下すつもりも出てこない。
そして小鳥は俺がいるのにも関わらず着ていたワンピースとブラの代わりの胸当てを脱いだ。
上半身裸体の姿が目に焼き付けられる。
クッキリとした鎖骨に膨らみのないなだらかな胸部。
弧を描くようにくびれ、腰の出っ張りからは芸術的エロスを感じる。
スベスベとした肌に優しく女性らしく膨らんだお腹。
そしてそのお腹で存在を誇示するかのように凹んでいる臍。
パンツから少し覗かせている鼠蹊部。
膝上までだが珍しく履いていたジーパンの影響で太股の姿は生では見ることはできないが、ジーパンによって引き締められているため、その曲線美が美しく生える。
うん、俺の前でも恥ずかしさなく服を脱ぐ…。
小鳥だ。
やっぱ気性が荒くなっても根本は変わらないか。
焼き付けてしまった目を慌てて閉じたが、そんなことしている間に胸のサイズを測る。
そして絶望している。
「数ミリ縮んでる………」
どうやら本当だっようだ。
ならば俺も縮んでいるんだろうな…………。
発動した回数は小鳥より少ないのは確実。
しかしどれだけ縮むかが分からない。
せめて一センチ以内で収まって欲しいとかすかな希望を抱く。
「まぁ、落ちこまず。元に戻す方法はありますから」
「それ早く言って!!!」
彼女の言葉に反応して小鳥のテンションが一気に上がる。
それに驚いた俺は自信のテンションを上げる間を逃してしまった。




