説明2
「ああ。そうだ、そうだ。ロリに酔いしれている場合じゃなかった。酔いしれているのは私として一向に構わないんだけどやりすぎると彼女怖がってしまう。あの竜が出てくるようになった経緯を話さないとね。」
いや、本当にロリッ娘であったら既に怖がっているだろう。
幸いなことに俺は男、高校二年生、十六歳。
俺の情報を聞いたところで誰もロリとは言わない…はず。………いや言わない。
まぁ、外見を見なかったら……という話なんだがな。
顔は幼げのある女性の顔、身長はおそらく140程、黒髪のセミロング。
髪型は只今くせ毛のあるストレート……ストレートっていうのかな?どちらかというとナチュラルヘアという感じ…ナチュラルヘアだ。
家を出る前…長くなった髪を緋香里に整えてもらっていた際いつの間にかツインテにされていたのは内緒。
服装はこの身長で着ることのできそうな俺の服は軽く探してみたところ見つからなかったので、しぶしぶ緋香里が昔着ていた服を着ることに…。
ズボンに可愛げ控えめな服、ボーイッシュ風で着てきたのだが流石は女性が着るからこそ言えるボーイッシュ、女性ものじゃ。
…………うむ、自分で言うのもなんだけど外見をザッと見てみると女の子にしか見えない。
「はい、それじゃあんな竜が出てくるようになった経緯、私が作った発明品が原因dグフォアッ!!」
彼女が言い切る前に小鳥がグーパンを顔面にお見舞いする。
俺も何か一言言ってやろうかと思ったが、それを代弁するが如く爽やかなパンチを繰り出していた。
彼女は殴られた勢いのまま椅子から転げ落ち、床に激突する。
「ふぁごっ!」
下の階の部屋、もし誰か住んでいるのでしたらごめんなさい。
「あぁーーー、初めて言葉より手が先に出たかも」
………………………初めて?
つい先ほども殴ってた気がするんだが…。
昨日までの小鳥、手も言葉も三テンポ四テンポ遅れていた小鳥であれば…数テンポ遅れた挙句、結局手と言葉は出ないでいた小鳥を思い浮かべれば非常に驚くのだが、今日の小鳥はよく手が先に出ている。
「いちち…全く、人が話している最中に殴るのはアカンだろ。」
彼女は頭を擦りながら起き上がる。
小鳥は既に臨戦態勢だ。
ここで戦うのはやめてくれ。
野外ならまだしもここは屋内やぞ。
「おい、やめろよ小鳥。俺たちは戦うために来たんじゃなくて話を聞くために来たんだろ」
俺が制すと納得したようで、胸元あたりまで上げていた拳を下した。
「ありがとう、真咲ちゃん。お陰で人が一人救われた。それじゃ、元の原因が私の発明だったところの続きから。おっと殴らないでくれよ」
「ものにもよるけどある程度のものなら俺が制していくよ」
「おお、ありがたい。それでは話の続きを……この元凶になったのは貴女方に渡した腕輪の前作。こちらは渡した腕輪と違ってプラスにもマイナスにも作用し、空想次第では世界滅亡寸前までいけるはずかと」
「世界破滅すんのか!!?」
「破滅はしないよ、寸前で止まる。人類その他もろもろの滅亡が直接的に発生しないようにセーフティーはかけてる」
つまり、前作は俺らが持っている奴の上位互換。
作用する力は大きいが世界滅亡…人類その他もろとも滅亡レベルのものが直接的に作用しないようにセーフティーが掛けられていると。
………直接的?
「おいちょっと待て!間接的には作用すんのかよ!?」
「ん?ええ、まぁうん。だけど意図しない場合を間接的としているから例え遠回りでも絶滅へと向かうことを目的としていれば作用はしないよ」
「絶滅の恐れがゼロじゃ無いなら失敗作じゃねぇか!」
「例え幼女の言動とは言えその言葉は許さん。例え失敗した機械だとしても私はソレを失敗作とは言わない。次への踏み台となったのだって言う!だからこれは失敗作ではない、養分作だ!」
……少し前の彼女の言動を思い返してみよう。
確か…いや、確実に自分の性別を変えた機械を失敗作と言ってた。
つまり、今の言動は建前…ハリボテの言動で素は失敗作と思っているのだろう。
コイツ…バカ要素が混ざってるんだろうな。
そもそもバカと天才は紙一重って言うし。
「あぁ、そう。」
俺の口からは結局力のない言葉が出ただけだった。
サボリ癖をなんとかしたいと思うアヅヤであった。まる。




