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息の凍る白銀の街

 モーニングタイムが終わり、夜になるまで待つ


月波「ねぇ、レオン…あのさ…」

レオン「どうした?」


…どうしよう…


月波「あのね…」

レオン「おっおう…」

月波「まじでごめん!コップ割っちゃった!洗い物してたら泡で手が滑っちゃって…本当にごめん!」

レオン「なんだよ…そんなことか…けがはないか?コップの一個くらい問題ねぇよ」


やさしい…やばい好きになっちゃう!


月波「ありがとう、怪我はない…ほんとうにごめんね…」

レオン「だいじょうぶだ、もう謝んな、ほら夜に向けて準備続けるぞ」


今日は、ちょっと買い出しに行かないと、ダメそうだな、紅茶が切れてるあと、ミルクもない…


月波「買い出し行ってくるね」

レオン「あぁ確かにそうだな、つってもこの街の事全然知らないだろう?エルナ一緒に行ってやれ」

エルナ「わかりました」


そういえば私、この街に来てから3日くらいしかたってないのか…

月波「よろしくお願いね、エルナ」

エルナ「はい、あと敬語を使わないのがあなたのスタンスなのでしたら申し訳ないのですが、私はあなたより年上です」


年上?いやいや、こんな小さなかわいい女の子が、年下なわけ…


月波「どういうこと?」

エルナ「私は人間じゃないの、人工知能を踏査したアンドロイドなの」

月波「…えっ?」


中二病か…どの世界でもあるんだなこの病気は、私も一時期そうだったから分かるぜ…


月波「エルナ、貴方がアンドロイドなら、その証拠は?前一緒にお風呂は入ったじゃない、アンドロイドは入らないんじゃない?」

エルナ「それは古い考えね、私は実験過程で成功しすぎた個体なの、だから人間と同じ感性を持っている、お風呂に入ったら気持ちがいいでしょ?まぁ人によっては違うのだろうけど…」

レオン「しゃべってねぇで、早く買い物行ってこい!今日はたくさんあるんだぞ!」

月波「じゃぁ、歩きながら話そうかエルナ」

エルナ「敬語を使わないというのがスタンスなのね、まぁ気にしないけど」


ふー…外は寒いなぁ…この街は北の方にあるのだろうか…


エルナ「それで、私がアンドロイドだという証拠ね、まず人間とは思えない筋力があるわ、例えばそこに岩、ほら簡単に持ち上がるわ」

月波「うわーお…いやでも、めちゃくちゃ鍛えたのかもしれない…」

エルナ「まだ信じないの?それなら…私は1秒間に30万回計算できるわ」

月波「ほほー、そりゃすげぇや…でもそれでも、計算してるところは見れないし、めちゃくちゃ天才なのかもしれない…」

エルナ「じゃぁどうやって、証明すればいいのよ…」

月波「そうだなぁ…ここじゃできないから、家帰ってからだなぁ…」

エルナ「そう…なんか怪しいわね…ここよお茶屋さん」

月波「あっここが…少し古びた家だね」


扉にはかわいらしい装飾がされている

ゆっくりと、カランカランと美しい音を立てて、扉が開く

中から、木材のいい香りが扉から流れ出てくる

カウンターの後ろに大きな戸棚がある


月波「こんにちわ、セイロンティーと、ダージリンティー、アールグレイをそれぞれ100gずつください」

???「はい、わかりました、少々お待ちください」


いやぁ…本当に落ち着く香り…暖炉も温かいしジャズも素晴らしい…


???「こちら、東洋の島国から仕入れました抹茶というものでございます、深い苦みと、滑らかな味わいが素晴らしいお茶でございます」

月波「抹茶!?抹茶があるんですか?」

???「えぇ、昨日仕入れまして」

月波「あの、抹茶もいただけませんか?」

???「分かりました、ですが少々お値段が張りますが大丈夫でしょうか?」

月波「うっ…エルナ予算いくらだっけ?」

エルナ「5000Rポイントよ」

月波「あのぁ店員さん、抹茶の値段は…」

???「キャンディとお呼びください、今後長い付き合いをしていきますので、仲良くなれるように」

月波「じゃぁ、キャンディさん、こいつの値段は…」

キャンディ「30000Rポイントです」

エルナ「残念、買えませんね」

月波「嘘だー!

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