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君のいない世界なんて

 味気ない朝ごはんを食べ終わり、仕事の時間になった


レオン「それじゃぁ、開店するから、みんな準備はいい?」

月波「はーい、問題なし!エルナは?」

エルナ「はい!ダイジョブです!」


いい天気…ぼんやりと外を眺めているだけ、それだけで私は幸せ…

だけど、レオンのことが気になるエルナのことも、昨日いろいろなことを新聞から調べて、エルナも下級階級の人間だとわかった、とても残念だ、仕事はとてもできる優秀な人たちなのに…


レオン「いらっしゃいませ、お好きな席どうぞ」

???「おはようございます、いいお天気ですね、でもまだ外は寒い、チャイラテをお願いできますか」


メニューⅤ チャイラテ


紅茶をベースに、スパイス(シナモンなど)をミルクを加えて作る甘くて体も心も温まる飲み物


レオン「チャイラテ作れるか?」

月波「自信ない…」

レオン「分かった、俺が作るところをしっかりと見ておくんだぞ」


レオンは、セイロンティーをティースプーンに4杯いれて、紅茶を作っていく

そして、ホールのシナモンを手で4つにわる

そして、このシナモンを鍋に入れ、水を入れて沸騰させる

お湯が茶色になってきたら、セイロンティーの茶葉を入れる

茶葉を加え2分ほど待ち、牛乳、砂糖を加えフィルターでこして完成


レオン「お待たせいたしました、チャイラテです」

???「ありがとうございます」


確かにいい香り…チャイラテ聞いたことはあったけど、作ったことはなかったな…

そもそもホールのシナモンが高いし…


???「美味しいです…あったまる…あの温泉があるって書いてあったのですが、入れますか?」

レオン「はい、もちろんです、うちはもともと風呂屋でしたから」


あっふーんそうだったんだ…


レオン「いますぐにお入りになりますか?」

???「はい」

レオン「でしたら、そちらの名簿表にお名前を入れてください」


ジャスミン・メスティード


月波「綺麗な名前ですね」

ジャスミン「え?この名前がですか?」

月波「えぇ、ジャスミンティーはおいしいですしリラックス効果もあります、そんな名前の人憧れます…」

レオン「月波…メスティードさんすみません、彼女すこし変わった場所から来た人で差別という概念がない世界から来たんですよ」

ジャスミン「いえ、私の名前を褒めてくれる人なんて今までいなかったので嬉しくて…月波さんでしたっけ?ありがとうございます、お風呂入ってきます」


あー…なんとなく察したわ…多分ジャスミンという名前は差別対象なんだろうな…

地球だったらとてもかわいいらしい名前なんだけどな…


レオン「そろそろ、モーニングタイムも終わりそうだ、お客さんもだいぶ減ってきたから、月波もエルナもお風呂入ってきてもいいし自由時間だ」


月波「じゃぁ私、入ってきます」


今日は格段に寒いからな、暖房が聞いてる店内でもいつもよりも寒い…

それに今はジャスミンさんがお風呂にいるから、一緒に話せるチャンスだし!


月波「ふー…よし」


大浴場に、煙が立ち込めそこにただ一人、ジャスミンさんが入っていた


ジャスミン「月波さん!?どうしたんですか?お仕事は…」

月波「大体お客さんもおかえりになられたのでマスターにお風呂に入ってきてもいいよと言われたので」

ジャスミン「そうなんですね…」

月波「ごめんなさい…あの答えたくなければ大丈夫です、ジャスミンという名前は多分差別されてるんですよね?私にはまったく理解できなくて…教えていただけませんか?」

ジャスミン「…えぇかまいませんよ、ジャスミンというのはかつて、王族を殺した犯罪者の名前なのです、私は小さいころから親がいませんでしたから、ジャスミンという名前は誰がつけたかわかりませんが、そういうことです…」

月波「…そうなんですか…でも、顔メッチャかわいいし、それに…その体つきなら、問題ないでしょう…」


私にはないものだ…

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