変わったお客様
シンディさんが帰ってから、お客さんがかなり減り、静かなお店が帰ってきた
レオン「そろそろお店を閉めるか?」
月波「そうね…もう誰も来ないだろうし…」
???「あの!まだやってますか?」
おぉ、駆け込み入店か…まぁ正確な閉店時間決めてないから、いいんだけどさ
レオン「いらっしゃいませ、好きな席に座ってくれ」
月波「いらっしゃいませ、何かお飲みになりますか」
???「あぁはい、外の看板に合ったロイヤルミルクティーいただけるかしら?気になってしまって」
月波「かなり時間がかかりますが大丈夫でしょうか?」
一応、在庫はあるから作れるけど、こんな時間だし、遅くなると困るからね
???「はい、大丈夫です、極力帰りたくないので」
帰りたくない?この時間では寒いのに?いや寒いからこそ外に出たくないのか…
ロイヤルミルクティーは以前作ったので詳細は省く
レオン「家に帰りたくないというのは、どういうことなんだ?」
???「いま外に出たら寒いじゃないですか、だからここに入ったって感じです」
エルナ「うちはお風呂もありますので、よかったら入っていかれませんか?」
???「そうなんですか、お気遣いありがとうございます」
寒いだろうから、スポーンやカップもお湯につけて温めておこう、こうすれば冷めないし
月波「お待たせしました、ロイヤルミルクティーです」
???「ありがとう、いただきます」
これは安定の味だからね、私の得意なものでもあるし
???「おいしい…僕は、絵描きをしていてね、最近思うように絵がかけてなくて…でも君の飲み物は僕に活力をくれた!今なら絵をかける気がするよ、帰らせてもらう!僕はこういうものだ、取っておいて損はない」
ほー、セバスチャンっていうのかこの人…
めちゃくちゃドタバタだったけど…常に走ってたな…
レオン「この人…かなり有名な画家さんだぞ…また来てくれないかな…今度来たらサインもらおう…」
この世界にはスマホみたいなのはないのか?調べたいんだけど…
月波「どういう絵を描く人なの?」
レオン「たしか、新聞があった気がするな…探してくるよ、エルナと月波は店を閉めておいてくれ」
エルナ「承知しました」
月波「悪いね、探させちゃって」