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シン・ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 タワマン暮らし!?泊めてくれって冗談ですか!?
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6-6




……何とか授業は受け終えたが、家に残してきた彼のことが心配でならない。

今日は新聞部の活動があるけど……申し訳ないけど早く帰りたい。欠席させて貰うことにしよう。


そう決めて、新聞部の部室へと向かう途中だった。




「貴様が宵の娘か」

「……はい?」


ああもう。どうして急いでる時に限って変な人に絡まれちゃうんだろう。今日の朝だってそうだし……。


「あたしは、九条宵子ですけど」

「やはり!宵の娘だな!」


……人の話、聞いてないのかな。そういや黎一郎さんもあたしのことをサヨコって呼び続けてたな、幾ら訂正しても。

何なの?今日、呪われてる?厄日?


「九条宵子ですけど!!」


ちょっとだけ腹が立ったので振り返りながらきつく言い返してみる。




……その時、初めてその声の主の顔を見た訳だけど。目つきが鋭くて、後悔した。所謂三白眼というやつだ。


そういや鮫島さんも三白眼だっけ。あの人も怖かったもんな……とか、どうでもいいことを考える。これが走馬灯、だろうか。多分、喧嘩を売っちゃいけないタイプの人間だよねこの人……。


そして右目には眼帯。ああこれ喧嘩とかして怪我したのかな。絶対喧嘩慣れしてる人だ。終わった。


……でも喧嘩慣れしてる割には身体がちょっとヒョロいような「す、すまないっ!!」




「……ふえ?」


まさかモノローグに割り込んで来られるとは思ってなくて、思わず変な声が出てしまう。


「わ、我は同年代の女性と接したことがなくてだな……その、失礼なことをしたならばお詫びしようぞ」

「失礼っていうか……とりあえずあたしは九条宵子なので、九条と呼んで頂ければ嬉しいです。後、人に名前を尋ねる前にまず自分から名乗るべきだと思います」

「そ、そうか!そうだったのだな!なるほど!人間の作法は難しくて困るわ!」


人間の作法って……あなたも人間でしょう、的なことはツッコんじゃいけないんでしょうね。この場合。

口調からして多分その……そういう人、だということは何となく理解していたけれど。うん。いちいちツッコんでたら話が進まなそうだし、彼の設定を受け入れることにしよう。




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