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シン・ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 タワマン暮らし!?泊めてくれって冗談ですか!?
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6-4




……取り敢えず、男性を家に上げてコンビニのお弁当を提供する。するとよっぽど腹が減っていたのかガツガツと食べ始めた。


いい食べっぷりだなあ、なんて思いながらあたしも朝食用のおにぎりを頬張る。……あ、昼御飯どうしよう。




「ご馳走さん。助かったぜェ」

「そ、それは良かったです……」


口から見えるギザギザした歯が妙に迫力があって怖い。しかも体臭も結構酷い。ホームレスなのかな。こういう場合って、どうしたら良いんだろう……。


「……世話になったなァ。そろそろお暇させて貰うぜ」

「えっあ……」


あたしが困っていることを察してくれたのだろうか、男はさっと立ち上がる。

うう。あたしとしてもここで見捨てるのは気分悪いけど、だからと言ってホームレスの世話なんてあたしには出来ない。自分の世話ですらいっぱいいっぱいなのに。




「……!?待って!!」


……と、思っていた筈なのに。あたしは思わず彼を引き止めてしまっていた。


「……ってェ」

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」


いきなり強く引っ張ったせいか、彼は顔を顰めて座り込む。……妙な羽織を着ているせいで最初は見えていなかったのだけど、この人……脇腹を怪我してる。


「ち、ちょっと、失礼します!」


無我夢中で男の服を捲り上げる。するとそこには大きな切り傷があった。まるでナイフか何かで切りつけられたような……。


「……見るンじゃねェ」

「だ、ダメです!手当てしないと!こんなの放置したら大変なことになっちゃう!」

「ちっとヘマしただけさ。ンなモン、唾つけてりゃ治らァ」






「治りません!!良いから大人しくしてなさいっ!!」






思わず怒鳴りつけてしまった。だって、つい。

だけど効果があったのか、彼は大人しくなってくれた。……って、なんかちょっと笑ってない?


「あ、あのっ、なんで笑うんですか!あたし、真剣に……!」

「はッ、悪ィな。お前さんの今の怒鳴り方……俺の知り合いにそっくりでなァ。……つい」


ま、まあ、大人しくなってくれたので手当てさせて貰うとしよう。と言っても正しい方法なんて分からないし、素人知識の応急処置レベルだけど。……というかこの家、食料はないのに救急箱はあるんだ……?




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