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シン・ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 タワマン暮らし!?泊めてくれって冗談ですか!?
49/153

6-3




「お金……無くなっちゃった」


あたしは今日の晩御飯の心配をしなくちゃいけなくなった。

常磐先輩にお願いして、日雇いのバイト紹介して貰わなきゃな……なんて思いながらコンビニから出ると……。






……マンションの入口の前に、倒れている人が居た。






「……ええっ!?」


あたしは思わずコンビニの袋を落として驚いた。そしてそれをすぐに拾うと倒れている人に駆け寄る。


「だ、だだ大丈夫ですか!?」


し、死んでない……よね!?大丈夫だよね!?

恐る恐る倒れている人に近づく。髪が長いから最初は分からなかったけど、どうやら男性みたいだ。……良かった。息もしているみたい。でもなんか苦しそう……?


「あの、えっと……」


こういう時、どうしたらいいかなんて分からない。関わらない方が良かったかもしれない。でも見捨てるなんてやっぱり出来ない。


だとしてもどうしたらいいの?家に上げる?初対面で身元も分からない男の人を?そんなこと出来ない!!




「……そうだ!」


常磐先輩を頼ろう。これはもう、あたしだけで何とか出来る範疇を超えている。


でも時刻は午前6時半……。迷惑、かな。やっぱり。


「うぅ……」


結局どうにも出来なくてその場で立ちすくむ。だけどこのまま放っておいていい訳がない。




「……おい、そこの女ァ」

「ひぃっ!?」


……一人でうだうだ悩んでいると、倒れている方から声が聞こえてきた。よ、良かった!喋れるくらいには大丈夫なんだ!


「だ、大丈夫ですか!何か助けて欲しいことはありますか!?」


でもやっぱりちょっとだけ怖いので、距離を取りながら男性に話しかける。

すると、うつ伏せに倒れていた男性はごろんと転がり、こちらに目を向けて呟く。




「……腹ァ、減った」




……違う。あたしに、じゃない。


あたしの持っているコンビニの袋……それを見てそう言ったのだった。




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