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シン・ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 タワマン暮らし!?泊めてくれって冗談ですか!?
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6-2




……次の日。




「急に部屋が変わって、寝れる訳ないって思ったけど……案外ぐっすり眠れちゃったな」


まあ、そりゃそうか。

昨日はあんまり眠れなかったし、慣れないパーティーなんかに参加したことで余計に身体が疲れていた。それこそ慣れない部屋でもぐっすり眠れる程に。


時計を見ると……時刻は朝6時だ。どうやら早く起き過ぎてしまったらしい。寝るのも早過ぎたから仕方ないが。


「どうしよう……」


こんなに早く起きてもやれることはない。かと言って寝直すにしては遅過ぎる時間だ。




「……あっ!」


そういえば今日の朝ご飯と昼ご飯はどうしよう……!

祈る思いでキッチンルームに設置されている大きな冷蔵庫を開いたが……当然中身は何も無かった。急に引っ越せって言うくらいなら少しくらい食料を入れてくれてもいいのに、と思うのは流石に我儘だろうか。部屋まで無料で提供して貰っている身で。


「はあ……コンビニくらいなら開いてるかな……。でも近くにコンビニとかあったっけ……?」


何せあたしは引っ越してきたばかりなのだ。この辺の地理なんか全く知らない。

今はスマホの地図機能で調べられるだろ……と言われるかもしれないが、あたしはスマホを持っていない。あんな親が持たせてくれる訳が無かった。……妹は、持ってたけど。


「ああもう……ほんとにどうしよう……」


こうなったらお隣さんである常磐先輩に頼る?こんな時間に?……あまりにも迷惑過ぎない?




……散々迷った末、とにかく一階に降りてみることにする。ひょっとしたら見える位置にコンビニがあるかも、という期待を込めて。


「うそ……!!」


そしてその期待は、謀られていたかのように叶ってしまうのだ。

コンビニ、目の前じゃない!ラッキー!


すんごい高級マンションの目の前にコンビニとかアンバランスかもしれないけど、あたしみたいな学生の為に用意してくれたのかもしれない。本来なら学生が住むような場所じゃないと思うけど!


と、とりあえず!今日の朝ご飯と昼ご飯を買わないと。お金もあんまり持ってないし、無駄遣いは出来ない。バイト始めなきゃいけないな……なんて思いながら、あたしは朝ご飯用のサンドイッチと昼ご飯用のお弁当を手に取って会計を済ませる。




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