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シン・ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第三話 これってデートなんですか?
22/153

3-5




「……!はあ、はあっ……」


どうやら緊張で息を止めてしまっていたらしい。歌い終わってから肩で息をする。


ぱちぱちぱち。犬飼先輩と鮫島先輩が拍手してくれた。常磐先輩は相変わらずポテトを食べている。


「すっごい可愛かったよ!天使みたいな歌声だった!」

「あ、あう……あの、そんなことないです。あたし、ただ夢中だっただけなので……!」

「九条、普通に歌上手いじゃねえか。こりゃあ会長がほっとかねえぞ」

「あ〜……絶対また無茶振りしてきそうだなあ」

「……?どうかしましたか?」

「ん、大丈夫。こっちの話だぜ」


二人の話はよく分からないが、歌っている時に不思議な気持ちになったのは事実。あれが高揚感というものだろうか。それに……




「楽しかっただろ?」

「は、はい!すっごく楽しかったです!」


こんなに楽しい気分になったのは初めてだった。緊張なんかすぐに吹っ飛んでしまっていたようだ。


「お、そのテンションでもう一曲いっちまえよ」

「……!良いんですか?」


歌い足りない、もっと歌ってみたいと思っていた。どうやらよろず部にはそんなあたしの気持ちは全てお見通しなようだった。


「じゃあ次は "すきだっつーの!" 歌います!」

「おっけー!どんどんいっちゃえ!」







……そこからは今までにないくらいテンションが上がっちゃって、シャウトする曲なんかも歌っちゃって。


こんなに歌って、こんなに笑ったことなんて、人生であっただろうかってくらいに盛り上がってしまった。




「次!常磐先輩も歌いませんか!?」

「断る。つーか、お前テンション違い過ぎるだろ」

「だって、あたしすっごく楽しいです!常磐先輩も楽しくなりましょうよ!」

「嫌だね。一人で勝手に楽しくなってろ」

「あうう……!」


ちなみに常磐先輩も歌ってみないか誘ってみたけど、玉砕。でも次来た時は絶対に歌わせてやるという目標が出来た。……まあ、次またカラオケに付き合ってくれる日が来るかどうかは分からないけども。







「……なんつーか、上手いこと殻破ってやった気がするな。流石れーちゃん」

「だろぉ?もっと褒めていいんだぜ、たーくん」




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