5,5話 僕と俺
明日テストだー
やだ~
誰か助けて〜
「おい、おい、起きろ」
なにかが僕の頬をペチペチと叩く、ゆっくり目を開けると目の前に前世の僕がいた。
「おい、何寝ぼけてんだ、早く起きろよ俺」
この何もない、宇宙の中心のような空間の真ん中で昔の僕が喋りかけてくる。本当ならすごく焦るはずなのに今の僕には幼稚園の自己紹介ほどの緊張すらなかった。まるで前にもここに来たことがあるような懐かしささえあった。
「お兄ちゃんだ〜れ?」
(なんで俺がいるんだ?)
うまく喋れない、というか喋り方や内容が完全に幼児のものになっていた。
自分の体というより、ある程度指示を出せる他人、そいつの見ているものを一緒に見ているような感覚だ。
「あー、お前うまく喋れねーんだろ?ほら、俺がお前の中から抜けてるから。」
(僕が、俺の中から抜けてる?じゃあ今考えてんのは誰だ?幼稚園児にこんな考えはできないだろ)
「うーん、なんて説明したらいいんだろ、もともとお前の中には俺と転生先の2つの魂があって、俺の魂の半分は俺に、もう半分は転生体のと混ざってお前になってんだよ。だからお前自分のこと俺って呼ばねーだろ?」
(確かに言われてみればそうだ、じゃあ、なんで今別れたんだ?てか、俺ん中にさっきまで魂2つあったのかよ)
考えてもどうせ聞けないので聞けることを聞くことにした。
「ここどこ〜?」
(ここは、どこなんだ?)
「あ~、それは知らね。てかほとんど何も知らね」
「なんでぼくここにいるの〜?」
(なんで僕をここに連れてきたんだ?)
「なんか、寝てるときならできんじゃねーかなと思ってな、もうすぐ起きっと思うけどそのうちまた呼び出すからな」
その言葉を聞いた途端に視界が歪んだ。
(起きるってことかな?)
「あっ、そういや多分あっちじゃこの記憶ね~からな」
薄れゆく意識の中でそんな声を聞いた。
この小説を読んでくださりありがとうございます
テスト前日に書いたのですがどうでしょうか。
少し頑張りました。
よろしければこれからも読んで頂けると嬉しいです!
○○話をサブタイトルにつけるのは少数のときだけとなっております。
ご理解の程よろしくお願いします。