ホラー映画
「グギャァアァアァア」
「やぁああああ」
家に帰ってきた後、妹の萌がホラー映画に挑戦するということでこうして家族全員付き合ってるわけだが…
「萌、怖いんなら寝たほうがいいよ?」
絶賛今大泣き中!
「やぁだぁ、最後まで見るの。」
と、こんな感じで寝ようとしてくれない。
普通こんな映画を寝る前に見せるなんて親が絶対に許さないはずだが、僕が4歳のときに普通に見れちゃったことで二人の感覚はバグっていた。
「ねえママ、絶対萌のことを寝せたほうがいいって」
「そう?光輝は4歳のとき普通に見てたじゃない。」
いやまぁ、だってあれは中身17歳系4歳児だしさぁ
本物の幼稚園児じゃなくて中身高校生だし、
見たことある映画だったし、
とりあえず違うじゃん。純粋な幼稚園児とは何もかもが、気づこうよそこは。
てか絶対自分は幼稚園いってたときこんなの見れなかったじゃん。
まぁ、こんなこと言えないんだけど…
「ねぇ、パパ…」
「うっ、ぐすっ、どうしたぁ?」
「・・・えっと、なんでパパまで泣いてんの?」
「いやなぁ、このヒロインが不憫でさぁ」
いや、しらねぇし。
映画の内容とか見てないからあんた以外は、
「いや、あれは自業自得でしょ。賭け事なんてするからこうなるんじゃない。そもそも・・・」
もう一人いたは、この二人はもうちょい子供の心配しろよ。
「ぎゃあぁあぁぁぁあぁ」グチャベキ
「やぁあぁぁああぁあ」
「おにぃちゃあぁあん」
あ〜あ、完璧に泣いちゃったよ。
「ほらほら、もう寝よ?」
「でもぉ、」
「今ならお兄ちゃん一緒に寝てあげるから、な?」
「わかったぁ、もぉ寝るぅ」
「よしよし、歯みがきしてあげるからおいで?」
そうして、歯磨きをしておトイレに行かせて、布団に入れてあげる。
「おにいちゃぁん、怖い〜」
「怖くないよ〜、お兄ちゃんがそばにいるからねぇ」
一緒の布団に入って頭をさすりながら子守唄を歌う。
それにしても、結構怖い映画だった。
多分あれ15歳未満は見ちゃだめとかそんな感じの映画だよ絶対。
「おにいちゃん、寝るまでちゃんと一緒にいてね?」
「ずっと一緒にいるよ〜、おやすみ」
「おやすみなさぁい」
結構すぐに萌は寝てしまった。
僕の妹は結構図太いのかもしれない。
ちなみに、父さんや母さんをパパママ呼びしてるのは
単純に不自然にならないようになのだが、明日から
父さん母さん呼びにするのも二人にはいい薬かもしれない。
そしてこの日、パパママ呼びが廃止になった。
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