幼稚園児の夜(初日後編)
続き遅くなってしまい申し訳ありません。
この小説とは別に、もう1作品つくろうと思ったら全然進みませんでした。
全員がゴールについたので全員で宿まで戻る。
結局ゴールまで泣かずに来れたのは僕と、陽太くんと、太陽くんだけだった。
前世の記憶がある僕はともかく、二人共すごいな、
もしかして転生者何じゃね?
だって楓先生ですら涙目だよ?
太陽くんはともかく、陽太くんが普通にしていたことには本当に驚いた。
入園式の時が嘘のようだ。
それと、楓先生の怖がりっぷりにも驚いた。
園児とさほど変わらない。
桜ちゃんと小春ちゃんはガクガク震えながら手を繋いで歩いている。年相応でちょっと安心した。
他の組の子たちは…ぎゃん泣きだった。
そりゃあ、あんなの見たら一生トラウマになっても不思議じゃない。
雫ちゃんは、僕と手を繋いで歩いている。時々泣き出しそうになるから頭を撫でてあげる。
とってもかわいい。
宿についたら、お風呂の予定だったが、とてもみんなすぐにはお風呂なんて無理だということでしばし自由時間になった。
「ほんとに出たのよゾンビが!」
「だ~か~ら~、あれはゾンビの形したただの人形だ
って!」
「ぜーったい違う! だって唸ってたもん!」
「だから、それは宿の人たちがそう作っただけだか
ら! なぁ陽太。」
「うん、僕も、録音されていた音声が、再生しただけ
だと思うよ」
「そんなわけないじゃない、あんな本物みたな人形れ
るわけないわ。ねぇ、桜ちゃん。」
「うん、あんなに怖いの人間が作れるわけない。」
「ほ~らね!」
「なにが、ほ~らねなんだ!光輝もあれは人形だと思うよな!」
「いーや、あれは本物よね!」
何故かここで、僕に話がきた。
ちなみに雫ちゃんは、僕に抱きついたまま寝ちゃっている。
「え~っと、僕も人形だと思うよ。」
「ほらな~」
「なにが、ほらな〜なのよ!意味わかんない!」
やばい、このままじゃどんどんまた喧嘩になる…
「だっ、だってさもし本物のゾンビが出てくるんだっ
たら、ここで肝試しなんて危ないからしないよ。
それに、ほんとにゾンビがいるんなら、警察の人と
かが倒しに来るはずだよ!」
「たしかに、それもそうね。」
「一理ある」
「お前、すげぇな。」
「警察は盲点だったよ。」
みんなが、納得してくれたようでよかった。
それから、しばらくしてお風呂に入った。
それまでずっと泣いてた雫ちゃんも僕が体を洗ってあげてるときは顔を真っ赤にしてた。
それから、お風呂を出て、着替えて布団に入った。
「ね、ねぇ光輝くん、もう寝ちゃった?」
「ん?起きてるよ。」
「あのね、その…おばけ怖いから一緒のお布団で寝て
もいい?」
布団は幼稚園児ようのものだからあまり大きくはなく二人で1つだとぎりぎりの大きさだ。
それでもあんな怖いことがあった日に普通の子が眠れるわけがない…よな?
「うんいいよ、おいで」
雫ちゃんはすぐに布団に入ってきた。
やはり大きさはぎりぎり、だから僕は、雫ちゃんを抱きしめることにした。
「こ、光輝くん。そ、その…えっと」
「大丈夫だよ~、こわ~いおばけは絶対に現れないか
からね~」
雫ちゃんの頭をさすりながら優しく喋りかける。
雫ちゃんは、一度小さく頷いてから眠りについた。
この小説を読んでくださりありがとうございます。
これからも少しずつでも読んで頂けると幸いです。




