漫才「コント」
ボケ:ボ
ツッコミ:ツ
ボ・ツ「「こんにちはー。●舞うですー。よろしくお願いしますー」」
ボ 「急なんやけどさ」
ツ 「どうしたん」
ボ 「俺、コントしたいんねん」
ツ 「そうか」
ボ 「俺、コントしたいんねん」
ツ 「そうか」
ボ 「俺、コントしたいんねん」
ツ 「いや、書きゃいいやん、お前が台本考えてんだから。お前が書いたのなら、俺は喜んでするで」
ボ 「いや、俺はコントを書く才能がない」
ツ 「いやいや、そんなことわからんやん。というか俺よりはあるだろ、きっと」
ボ 「わかってるよ……、わかってるんよ……」
ツ 「あれ、ひとり語りはじまった?」
ボ 「俺には、漫才を書く才能はあるってーことになってる」
ツ 「ん??今なんか変なこと言わなかった???」
ボ 「誰が漫才をするんであろうと、俺が書いた漫才をすれば笑いがとれる」
ツ 「今俺の存在意義全否定した?」
ボ 「だがな……、書いたコントは、みんな、誰一人として、ひとかけらたりとも、笑わなかったんや……」
ツ 「あら、悲しい」
ボ 「わしは傑作だと思ってたのにじゃ」
ツ 「ショック過ぎたのかキャラクターぶれてますね」
ボ 「自分の色を出しすぎたのがいかんかったのか……。そう思い、次はコントの定番に沿って書いてみた」
ツ 「うんうん、いいんじゃないか?」
ボ 「スレ違いに始まり、スレ違いに終わる」
ツ 「ん??今なんか言い方おかしくなかった???」
ボ 「これぞコントの定番。それにもかかわらずや……」
ツ 「なあ、なんかとらえ間違えてねえ?」
ボ 「まったくうけへんかった」
ツ 「うん、俺が思っている通りの言葉を思い浮かべながらお前が話しているんだとしたらそれはうけへんわ。だって定番じゃないもん。その話題についてこれんのは、たぶん掲示板の人間か、ラノベ読む人だけやもん」
ボ 「わしは……。」
ツ 「ねえ、聞いてる?」
ボ 「コントを書く、才能がない……」
ツ 「それは才能がないんやないやろ、だって前提が間違ってるんやもん」
ボ 「わしは……。……、コントを書く、才能が、ない……」
ツ 「キャラ……、キャラがぶれてるよ……」
ボ 「だから、俺は考えた」
ツ 「あれ、もしかしてこれ俺の声聞こえてる?」
ボ 「コントは、これからあいつに書かせよう」
ツ 「いや、俺の声聞こえてたよね?というか、俺に書かせる気なの?」
ボ 「あいつ……、俺らのマネージャーに!」
ツ 「いや、マネージャーかよ。つうか、それはいかんだろ。せめて俺にしとけよ」
ボ 「え?」
ツ 「いや、せめて俺に……」
ボ 「だって、お前コントを書く才能がないんやろ、俺以上に」
ツ 「そうだろうけど、でも、いや、だって」
ボ 「みんな誰一人としてひとかけらたりとも笑わなかった、そんな俺以上におまえはコント書く才能がないんやろ……?」
ツ 「ぐぅ」
ボ 「それに、漫才書いてんの、あいつやもん」
ツ 「ん?」
ボ 「マネージャーやもん」
ツ 「ん??んん???」
ボ 「え、まだ俺が書いたと思ってたん、おまえ」
ツ 「今明かされる衝撃の事実、というか、それゴーストライターなんじゃあ……」
ボ 「おまえ、俺らのコンビ名が●舞うっていう名前の理由しらんの?」
ツ 「いや、おまえがつけたんやないの?台本にかいてあったじゃん……」
ボ 「あいつが、コンビ名○○って書こうとしたところ、誤字で●舞うって書いたからやで」
ツ 「いや、うそやろ……」
ボ 「いや、うそやないよ」
ツ 「いや、あかんやん、ゴーストライターはあかんやん」
ボ 「あいつはゴーストやないで、ライターやで」
ツ 「は?何言ってんの?というか今すぐにみんなに謝れや」
ボ 「だって、ちゃんと単独ライブの時とか、ちゃんとチラシに書いてあるで」
ツ 「え?」
ボ 「ライター●舞うのマネージャーって」
ツ 「え、書いてないやろ。一度も見たことないで」
ボ 「書いてある!」
ツ 「じゃあ、どこに書いてあるっていうんねん!」
ボ 「隠して書いてある!紙幣みたいに!」
ツ 「隠してる時点でアウトやろ!もうええわ!」
ツ・ボ「「どうも、ありがとうございましたー」」
*フィクションと書いた理由
実際には、ネタ作家という職業の方がいらっしゃるからです。知らずに書いて、念のため確認してみたら、職業がありました……。なので、実際にはゴーストライターという言い方はしないようです。たぶんですが……。
もし、このことに関して不快に思われる方がいらっしゃったり、何か言われるようなことがあったりすれば、削除する予定です。
読んでくださりありがとうございました!