過程観察記録No.024:命は落としてばっかなのにね:
「持続」
アンリ・ベルクソンが提唱。
概して言えば、「時間(の本来の姿)」や「意識」の事。
時間とは本来、絶え間なく流動し続け、終わることが無い。
意識も同様、自我の発生から今現在に至るまで、不断で未完了なものである。
しかし、人間は空間的な思考(ことば、数字など)で時間や意識の一部分を切り取る、という不埒な行為をしている。
これを取りやめ、本来の時間の姿を捉えることをベルクソンは目指した。
「直観」
アンリ・ベルクソンの用語。
「持続の本来の姿を捉えようとする試み」のこと。
〈観察記録No.024〉
AM8:20
時点Eにて、四ツ葉と五十嵐、覚醒。
五十嵐により、世界変動率が変更。
AM8:23
地震発生。
AM8:25
地震火災発生。
AM8:26
家屋倒壊。
四ツ葉と五十嵐、世界変動率変更の影響により殺傷を回避。
四ツ葉と五十嵐、避難所への移動を開始。
AM8:29
ブロック塀が倒壊。
四ツ葉と五十嵐、世界変動率変更の影響により殺傷を回避。
AM8:36
避難所へ移動中の車が通過。
四ツ葉と五十嵐、世界変動率変更の影響により殺傷を回避。
AM8:40
余震発生。
四ツ葉と五十嵐、世界変動率変更の影響により殺傷を回避。
AM8:49
道路が陥没。
四ツ葉と五十嵐、世界変動率変更の影響により殺傷を回避。
AM8:55
五十嵐、余震により倒伏してきた電柱の電線に触れて感電死。
四ツ葉により、時点Eへ時間遡行。
累計経過時間 7時間20分