表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

 全世界の誰しもが知っている人間がいるとすれば、それは宇宙人か。

 メディアを持っていない人間すらも名前と存在を知っている彼女こそが、この世界の持ち主である。


 稼ぎの大半を世界の貧困層に投資し、それも十何年も続ければ。彼女レベルの投資を受ければ先進国と同等か、それ以上の都市を作り上げることなんてたやすい。

 その国の国民は彼女に陶酔している。彼女がいなければ今の私たちがいなかった。

 それはその国民の意識に根強く存在している。

 つまり、その国は彼女の奴隷である。

 何十億もの人間を従えた彼女。

 

 それが今目の前に腕を組み僕を見下している彼女である。


 唯一無二の伝説のアイドル「神田舞亞かんだまいあ」。


 全人類の頂点的存在であり。

 神からの贈り物。

 

 天は彼女の味方であり、どんな存在よりも圧倒的な存在を放ち、何物にも文句を言わせない。


 しかし、彼女は僕にこう言った。


「ねぇ。あなた。私の奴隷いぬになる気はない?」


 彼女の後ろに控える屈強な男どもがカートン単位で見えなければ、ソッコーで断ったはずだ。


 選択肢は、首を縦に振るしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ