素人的映画評論 3
とりあえず何とは無しにヴァイラスなる映画を視聴。どうやらホラーとSFをミックスした映画っぽいのでSF素人がツッコんで笑いものにするには丁度いいかと思い軽い気持ちで見始めたもののなかなかどうして、見応えあるホラーで楽しませてもらいました。映画通さんにはどう思われるか分かんないですけど。
基本は難破船という閉鎖空間で未知の生命体に登場メンバーが次々襲われるというホラーとしてはありがちなパターン。ありがちなだけに制作には視聴者を飽きさせない工夫が必要になります。そこにゾンビ、そして未知の生命体操る機械を融合させるってのがウリってとこでしょうか。
この設定のおかげで仲間だったクルーが殺されてメカゾンビになって襲ってくるという過酷な状況になります。メカゾンビは完全に思考を乗っ取られてるようですが、ある程度の自我も残っていそうなのが不気味さを増幅します。
そして敵メカ。割と古い映画のようなので今見ると結構チープなデザインなんですが、それが妙なリアリティと不気味さを演出してます。今の映画だったら小さいロボットはシャカシャカ素早く動きそうなもんですが、この映画の場合、ゆっくりめのぎこちない動き。それがまた不気味に映ります。しかも死体と融合してゾンビっぽくなってるのでゆっくりな動きの方が見るものには説得力があります。
しかも場所が船という狭い閉鎖空間なので、ゆっくり動く敵から逃げて追いつかれても納得できます。基本は閉鎖空間系殺戮ホラーでありつつ幽霊船系ホラーの手法も盛り込まれていると思われます。
さらにバイオ系パンデミックの要素も詰め込まれてます。狭い難破船の中で繰り広げられる危機的状況が、船がどこかに漂着すると世界中に伝播してしまうというパニック要素のおまけ付き。逃げて生き残ればOKというわけにもいきません。
しかもメカゾンビはなかなか生々しい、グロテスクな見るもおぞましいデザイン。グロ系に耐性ない人はチト厳しいかと思われます。
見せ方も凝ってます。メカゾンビが近付けば影やスモークで姿がなかなか見えないという、視聴者を惹きつける仕掛け。そんでもって接近戦になれば激しく動くカメラワークでやっぱり敵は見え辛いという。追っかけ系ホラーとしては正解でしょう。ここらへんはデーブ・スペクターに見えちゃうイットさんに見習ってほしいなと思いました。
あとやっぱりホラーって、ひと昔前のアナログな特撮技術が合ってるような気がします。デジタルではやたらリアルにできるけど、それが怖さに繋がるかっつーとそうでもなさそうなのが不思議です。
ラストは主人公とヒロインが生き残るパターンですが、最後に安心させておいてからのドッキリもきちんと仕込まれてて好感持てます。一応生き残りエンドではありますが、本当に助かったのかは謎。もしかするとテレビ放送向けにラストがカットされてる可能性も無きにしもあらず。ここらへんはキチンとDVDでも借りて見ないとなんとも言えません。
それでも十分楽しめたので満足してます。こういう昔の隠れた名作を地上波でもどんどんやってくれれば言うことなしなんですけどねえ。




