ハリウッド
ハリウッドでのストが長引いているせいか、ワイドショーでも詳しく報じられるようになってきたようです。ただやっぱり生成AIの話題と俳優業への給与の問題がごっちゃにされてる感はありますが。確かに根っこの部分ではリンクはしてるんでしょうけど「うおースゲーAIでこんなことできるんだー」みたいなリアクションはやっぱり的外れというか。
ワイドショーが言う所、ハリウッドの俳優組合に所属するのは16万人の大所帯。その中で食えていけるのは3割程とのこと。それでも分母が大きいのでかなりの数とは思うのですが。それにああいう華やかな世界は残酷な競争社会でもあるので、底辺は生活もままならないというのもある意味自己責任というか。食えていけないなら現実と折り合いをつければ……と思うのは自分だけでしょうか。誰がハリウッドスターになろうが自分には関係ありませんし。
一昔前はテレビ放送やDVDの印税も俳優に入っていたものの配信に関しては法整備が追いついていないとのこと。これによって俳優の収入が激減しているのだとか。
つまりそこら辺の法整備が未整備なのをいいことに売れるうちに売っとけ! ってことだったのでしょうか。どうりで、やたら配信が伸びてた気がしたのはユーザーの要望だけでもなく、売りたい側の都合もあったようです。
などともっともらしいこと言ってますが自分自身そんなに映画に詳しくもないド素人ですけどね。映画館なんてもう数十年行ってないし、配信も契約したことない。テレビで放送されるものくらいしか観てません。自分にとって映画とはその程度の娯楽なのです。ハリウッドがストで映画が観れない! と嘆くほどの映画通でもありません。
ただ、世間的には俳優かわいそう、権利を持ってる会社が富を吸い上げる悪の枢軸のような構図で報じられがちなようですが本当にそうかな? という疑問はあります。
そりゃやくざな世界だからそういう一面もあるのでしょう。残酷な格差があるのもなんとなく分かります。でもみんながみんなスター、セレブになれるわけないのも当然で。俳優目指してハリウッドにやってくる人全員に手篤いケアしてたらカネがナンボあっても足りません。夢を追うのが個人の勝手ならモノにならない人間が淘汰されるのは致し方ないとも思えます。
脚本業にしても一緒。AI脚本に規制を、と言ってるようですが観る側はAI脚本か人間のものかなんて区別つきません。もし情報を伏せられた状態で観て、AI脚本の方が面白ければ自分はそっちを評価するでしょう。実際、人間が脚本書いてもクソ評価受けてる映画は腐るほどあるようですし、自分も脚本家は頭悪いのかと思わずツッコんでしまいそうな映画は何本かあります。
そんなアホ脚本家がなんで脚本家なんてやれてるのか、その実情までは知りませんが。
制作費ウン百億ドル! みたいな文言も煽り文でたまに見ますが、多少の誇張は差し引くとしても膨大な制作費が投じられてるのは自分ごときにも分かります。それほどの制作費かけて採算合うのかよく分かりません。しかも近年は大作級映画でもコケてる作品は結構あるようです。
もう映画の歴史も長いですし、かなりの数があるし、2時間程度の尺で制作しようとすると過去の名作と被らないように配慮する必要もあるし、ダメな映画が生まれても仕方ない側面はあるのでしょう。
それでも未来のスター目指して映画界に飛び込む人は跡を絶たないのでしょう。しかも制作費は毎年跳ね上がる、それでいて映画館で映画観るのは余程の通人。記録媒体出せば海賊版や違法アップロードが横行する。
どうも映画業界自体、どうにもならないところまで歪みがきているような気がします。制作側としても配信やAI技術でゲームチェンジでもしなけりゃやってらんないって事情もなんとなくですがあるような気がします。
今回のハリウッドスト、何が正しくてどこがおかしいのか、そこまでは素人の自分にはサッパリ分かりません。ただ素人なりに言えることは、底辺ユーザーにしてみればハリウッドの大作級映画だろうが素人制作のフリー作品だろうが、面白ければどっちだって構わない、ってことです。




