表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信玄の厠  作者: 厠 達三
618/651

武器を手にするとき


 ちょっと前の話だけど、自衛隊にて隊員が訓練中に銃を乱射、死者が出るという事件が起こりました。正直自分はこの一件をネタにするつもりはありませんでした。自分ごとき小市民が自己満エッセイで扱うには話が重すぎます。なので、できればこの話題には触れず、しょうもないワイドショーネタでも酒の肴にするのが分相応と考えていました。


 それに自分ごときがいくら考えたところで何か建設的な考察ができるとも思えませんし。

 その銃を乱射したという隊員、どういう素性か自分はよく知りませんし、事件の概要もよく分かりません。自分にできる推測としては隊内でいじめ行為かパワハラでも恒常的に行われてて、キレた隊員が実弾使った訓練中に発作的に乱射したんじゃないか、程度のことに過ぎずこれも自分のありきたりな想像の域を出ていません。実際にはもっと深刻で根の深い闇でもあるのかもしれませんし、そこは自分ごときには分かりようもありません。ましてや納得いく結論に至ったとしてもそれがどれほどの意味があるのかも分かりません。

 ただひとつ言えるとすれば自分が以前ここに書いた、人は銃を手にすれば必ず銃に支配されるというありきたりな主観のみです。


 それとはまた別の話題として、どこかで紛争やってる国の民間軍事会社とやらが自国に対して反乱行動を起こした、というようなニュースが流れております。これも真偽の程は小市民ごときにはよく分かりません。これも戦争やってる国の自作自演、フェイクの可能性まで考えてたらキリがありません。


 キリはないのですが、ここは小市民らしくワイドショー情報を鵜呑みにして考えてみます。

 最初は最高権力者が便利に利用していた暴力装置が戦争という活躍の場を得て次第に増長、野心募らせ&便利屋からの脱却を図って反旗を翻したってとこでしょうか。あまりにもありきたりな、面白くもないよくある話ですけど。でも現実なんて大抵がそんなもんです。


 幸いというべきかどうかは分かりませんけど反乱は一日足らずで一転、代表者が矛を収めたとのことですが。一体何がやりたかったのか分かりません。敵を油断させる自演だったにしてもお粗末どころか逆効果のような気も。

 仮に反乱がガチだったとして、何か通したい要求でもあって恫喝に及んだのでは? なんて憶測もネットにあります。こちらも可能性として十分ありそうです。しかしデメリットしか考えられません。

 ただの脅しのつもりだったにしても独裁者の猜疑心を買うだけ。コントロールの効かなくなった暴力装置ほど厄介なものもありません。自分が独裁者だったらそんな危険な連中、到底信用できないでしょうね。


 ワイドショーではこの反乱を起こした代表は次の大統領選を狙って、みたいな分析してましたがこっちはあんまり説得力がありません。まだネットの恫喝説の方が現実味があるように思えます。

 この代表、以前から弾薬をよこせ、国防大臣が気に食わない、みたいな主張を動画を使ってまで発信してたし、何か通したい要求があったんじゃないのかな〜という気がします。


 しかしそんな危険な連中に足りないからって武器弾薬をハイどうぞと補給するのがいかにおぞましい行為か、戦争という極限状態になるとその感覚すら麻痺するようです。そしてその武器が向けられるのは敵ばかりとは限らない、って至極当然な事実も。


 ま、これも古今東西よくある話ではあるんですけどね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんと偶然にも、この話が掲載された正にその日に、この反乱の首謀者が飛行機事故で死亡しました。ロシア政府以外はほぼ全員「暗殺」と見てる上に、当のロシア政府が「彼は罪を犯した」(=粛清)みたいな…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ